作者

藤田将
Fujita Sho
プロダクトデザイナーを目指し東京電機大学に入学するも、自分の進む道とは違っていると感じたため自主的に創作活動を開始。
自分が作る意味を追求し、存在意義のある作品作りとそれをラッピングする独自の表現を研究している。
3DCGだけでなく、過去にはキャライラスト、フォトバッシュ、MV制作、などで仕事をしていたり、仕事以外の趣味でもフィールドレコーディング、ウェブデザイン、自転車や鉛筆画、日帰り旅、写真などもやったりしていた。
趣味はアニメ鑑賞と創作活動、好きなゲームは”シムシティシリーズ”、今後挑戦したいことは映像の監督、脚本。
ネット上では “ふじたりあん” のペンネームで活動中。
作品
子供都市
公開日 2022年4月1日
製作時間 約30日
ご依頼を受けて制作した作品です。
街を丸ごと一つ創りました。
コンセプトアートとしての役割もあったため、今までの世界観を土台に、新しい要素も盛り込みました。



製作期間が限られていたことや、作業量の多いご依頼だったことから、ワークフローには特に工夫していて、結果として制作コストの大幅な削減に成功しました。
ちなみに、同プロジェクト内ではバスのデザインやPVのカメラワークなどにも参加させていただきました。
また、この作品は、VFX-JAPANアワード2023 ショートフィルム部門 優秀賞を受賞しました
▼ 解説 & メイキング

製作コストの削減のためにした工夫として、まず、たくさんの色がまとまったテクスチャを作り、それをもとにマテリアルの色をUVマッピングによって指定できるようにしました。
これにより、各マテリアルを色ごとに用意する必要が無くなったため、マテリアル数の削減と、表現できる色の幅が広がり、結果としてリピート感の少ない街を作ることができました。

他にも、テクスチャをuv展開無しで貼ることのできるノードを考えました。
これにより、テクスチャの質感と、プロシージャルマテリアルの扱い易さを両立したマテリアルを作ることに成功しています。
今回の作品では、木の壁にこのギミックを使い、ほとんどすべてをUV展開することなく表現することができました。


また、今回の作品には膨大な数の看板が登場するため、それらを効率的に設置できるよう、看板を半自動ランダム生成できるマテリアルを考えました。
最初に、元となる看板テクスチャを制作して連番画像として書き出し、それらがランダムに出現し、かつ、看板風の色味でランダムに着色されるノードを組んで実現させました。
他にも、素材テクスチャをrgb別で制御してきれいに着色できるようにしたり、文字と模様を分けて考えることでさらなるランダム感を追求したり、様々な工夫をしています。
origin
公開日 2022年2月27日
製作時間 ?日
4Kループアニメーション作品で、昭和百年展で展示されていた作品です。
ちなみに、このビルの名前は「オリジンタワー」です。
▼ 解説 & メイキング

構造体を表面に配置することで、個性を表現しています。
一部のビルを別のプロジェクトから持ってきつつ、それらを10日間ほどで調整し、仕上げました。

作品内の広告はUVスクロールによって表現し、リピート感を消すためにオブジェクトごとに流れる向きと速さが変わるようにしています。

また、この作品はループアニメーションとなるため、各所に配慮が必要でした。
航空障害灯のような周期的な要素に関しては、明滅の周期の倍数とアニメーションの尺が一致するようにし、かつ、各オブジェクトがランダムな周期と位相で点滅するようノードを組みむことで対応しました。

ただ、看板やイルミネーションなどは複雑で、周期がないものも多くありました。
そのため、そういった要素に関しては別のパスでレンダリングし、中央のビルの後ろに隠れるタイミングで切り替えることでループアニメーションを実現しています。

また、シーン内にイルミネーションがたくさん存在するため、それら全てにマテリアルとノードを組むことは非現実的でした。
そのため、点滅制御用のテクスチャを用意し、uv展開を工夫したうえでuvスクロールすることで、シーン内の様々なイルミネーションを一つのマテリアルとテクスチャで表現しています。
不死の都 リメイク版
公開日 2022年1月20日
製作時間 約20日 + 約10日
東京が不死の街だということを意識し、そのイメージを誇張して制作した作品です。
作中の音声やテクスチャなども半分以上は自分で録音、撮影しています。
渋谷、名古屋にて行われた”昭和百年展”に出展した作品でもあります。
▼ 解説 & メイキング

まず、この作品の主役である路面電車をデザインするにあたり、“香港トラムを改造”ということを前提としました。
運転台を独立させて別方向に回転させることで、車両の大型化と機動性を改善している。と言う設定です。
こういった構造の車両は今までになく、何も見ないで作れる自分にしかできない、オリジナリティに溢れたデザインにできたと感じています。

タイトルにある”不死の都”というのは、東京のことを指している言葉で、戦争や地震などで破壊されてもそのたびに復興し、今では世界一の大都市となった東京の力強さと内に秘めた美しさを表現する。というコンセプトの作品です。
そのため、街の形状や路面電車の行先などにもストーリー性を持たせた、ある種のメッセージになっています。

また、オリジナリティを追及するために、音源のほとんどは自分が東京で録音し、編集したものを使用しています。
時計広場
公開日 2021年7月14日
製作時間 18日
フォトバッシュと3DCGとイラストを融合させた作品です。
雨宿りしているイメージで制作しました。
さらに、デジタル時計とアナログ時計を配置することで“新旧の融合”というテーマも表現しています。
Dirty Fuzzy Magic MV
公開日 2022年11月24日
製作時間 1ヶ月
MV用アニメーションとしてご依頼を受け制作しました。
楽曲のイメージにそぐわぬよう、殺伐とした、乾いた雰囲気をイメージして作りました。
また、個人的に好きな庵野秀明監督をモチーフにしたカメラワークの作品です。
眠れない街
公開日 2021年10月2日
製作期間 ?日
自分が眠った後、自分がいないが存在しているのか、
人のために世界があるのなら、人がいない空間は果たして本当に存在しているのか
今、誰にも目視されていない太平洋のど真ん中は果たして存在しているのか、
という問いの答えを表現した作品です
マテリアルごとに別で書き出し、それらをAEでリズミカルに合成しています
東京マシーン
公開日 2021年10月31日
製作時間 約30日
東海道線に載っていた時に思いついた作品です 。
機械や配管で繋がれた東京が一つの大きな機械のように感じられたので、その時の印象を誇張表現して作品にしました。
〇〇工場

公開日 2021年3月3日
製作期間 ?日
体験型のアート作品を作りたかったので作りました
今のところ唯一の、ウェブページを媒体とした作品です
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公開日 2022年8月30日
製作期間 2021年7月~
創作を始め、留年し、体を悪くし、日の目を見かける。という僕の創作半生を車をモチーフにアニメーション作品として表現しています。
制作中止なのか断念なのかはよくわかりませんが……、ツイッターのサブチャンネルに大量に公開されている限定公開動画をたどった終点で、完成途中のこの作品を視聴できます。
ご覧いただき、ありがとうございます
僕の作品全体について、短く表すなら、
“ミクロとマクロのせめぎあい”、“新旧の融合”、“オレンジと紫”、“個性第一”、“大都会”、“東京。もしくは日本”
と言った感じになるかと思います
個性を尊重し、ほかの人の技術を不純物と考える。と言うところから僕の創作活動はスタートしていて、それを軸に、何も見ずにただひたすら脳内から出てきたものをアウトプットすることによって、僕の遺伝子を色濃く受け継いだ。分身のような作品になります
それをビジュアル的にも美しいフォーマットで出力したものが僕の作品です
あとは、ホームページや作品には英語をなるべく使わないようにしていたり、空を見せないようにしていたり、オレンジと紫を多用したり、
事細かなところで自分を表現しつつ、色々と工夫して創作しています
その他の作品……
3D以外にも様々なジャンルの作品を作っています
クリックで拡大表示できます
ドラム
実は、中学卒業時からやってます