昨日の夜

僕は金縛りに結構な頻度で会う

特に疲労しているとき、眠りに落ちそうなときに金縛りにあう

そして昨日の夜、夢と現実が混ざり合ったような、不思議な感覚に陥った

その前後の記憶はない

攻殻機動隊を見ている途中だったが、途中で眠くなり……そのまま1度目の金縛りにあった

耳鳴りの音がものすごい大音量で響き、体が動かせなかったが、視界はあった

ただ、そこに映っていたはずの攻殻機動隊の画面は覚えていない。だからあれは夢だったのかもしれない、それは今となってはわからない

そのあと、意識がもうろうとする時間が続き、しばらくして、親に助けを呼ぶために階段を下って1階に行った

そこで金縛りのことを話したのだが……、それも夢だった

そうしてまた金縛りにあって目覚め、すぐに回復して……今度は頬を叩いて目を覚まし、下に降りて歯磨きをした

歯磨きで目が覚めたためにその日の夜は金縛りには遭わなかったが、寝るまでの間はなんだか意識に違和感がある。ぼーっとしたような気分だった

今回学んだこと、推察

まず、僕が金縛りを発症するとき、夢と現実のはざまにいることに気づいた

その状態に置かれた脳が何かしらのバグを起こし、僕の意識にあのような体験をさせたのかもしれない

ただ、なぜそうなるのか。疲れているという身体的要因が関与しているとするならばそれはハードウェアの問題なのだろうか

ただ、ソフトウェアとハードウェアは互いに影響しあっている

つまり、ハードウェアの不調が引き金となってソフトウェアの誤作動を起こした

ということだろうか、

それは物質的なものなのか、それともシステム的なことなのか、

そしてこれは僕特有のことなのだろうか、

それと、耳鳴りという現象についても興味深い

普段から聞こうと思えば耳鳴りを聞ける

おそらく僕だけではないはず。誰しも少なからず耳鳴りはするはずだ

ただ、あの時。耳鳴りの音がものすごく大きかった

これは、実際に耳が大きな音をキャッチしたわけではない。つまり、ソフトウェアの異常だ

入力情報が過多となっていたのか、それとも、通常の入力に対して過剰に反応していたのか、わからない

ただ、一つ分かったことは、入力情報は何かしらのフェーズを通すことによって誇張できるということ、

つまり、アンプのような結果を電脳的に得られるかもしれないということだ

……それと、これは単なる推測でしかないが、あの時僕の意識に入力されていた音は魂が感知できる最大の音量だったのではないだろうか

脳がバグって大音量の音が入力されていた

その音に限度があるとは思えない

これは勘でしかないが、脳がバグった影響で最大量の音の情報が魂に流れ込んだ

その音が僕が聞いた音なのではないだろうか

つまり、あの音は人間が感知できる中で一番大きな音なのかもしれない

……と書いていて気付いたが、もしあの音が無限の音なのだとしたら、ソフトウェアはオーバーフローを起こし、その直後には聴覚がマヒするはずである

……ただ、それに関してもソフトウェアの正常な働きによるものであって、あの状態。脳というハードウェアとソフトウェアがバグった状態には正常な働きがないかもしれない

つまり、あの耳鳴りが無限の音量だったかもしれないということだ

なかなか興味深いことではあるが、命の危険を感じたのでもう聞きたくない