太古の昔から思っていることがあるので、記事にしようかと思います
基本的に僕は音を大切にします
主にyoutubeでのアニメーション作品、そのメイキングにおいてです
押井守監督が言っているように、アニメーション作品の半分は音です
それは音楽と言う意味でもあり、環境音と言う意味でもある。と僕は解釈しています
その考えには僕も同意で、音で情報を与えられることがアニメーション作品の良いところの一つだと思っています
そのために僕は音にこだわっています
まず環境音については単純で、自分で収録しに行ったり、フリーの素材を使ったり、音声編集ソフトを使ったりもしています
架空の町の音を1時間作ったこともありました
そういった音を視覚的な作品と融合させることにより、より僕の頭の中の世界が出力できる。と考えています
環境音についてはそんなところで、
そして、いろいろとこだわっているのがBGMです
そもそも僕は、メイキングを作る際、最初にBGMを選びます
映像にBGMを載せるとなんだか、映像と音があっていない気がするからです
前々からいろいろなところで言っていることですが、僕の作品は音楽の影響を受けがちで、普段の作品だと椎名林檎、東京事変、kinggnu、ミレパ、ペリメトロン、jazz……、
そういった音楽を聞きながら創作し、そういった雰囲気が作品にも出ています
つまり、僕はBGMをもとに何かを創ることが好きで、その創作プロセスをメイキングにも適用しているということです
どこかノスタルジックで、寂しくて、ロマンがあふれる、不変で静かな世界
イメージとしては、秋、少しだけ日が傾き始めた午後4時、海沿いの山の斜面に建設された、どこか遠い国の真っ白い歴史的な街に、一人で迷い込んでいるかのような雰囲気です
痛みも苦しみも穢れも欲もなく、ただ目立った楽しみもない、永遠に続く、ある種の天国のような世界
それは異世界でもあるし、パラレルワールドでもあるし、別世界でもあります
僕が創作した風景はすべて僕の世界の中にある風景だからです
僕はその世界の神であり、僕の作品を見る人は違う世界線の世界を見ていることになります
そういった世界観に拍車をかけられるようなBGMを中心に、創作しているというわけです
そして、そういったコンセプトのもとにBGMを選ぶとき、どうしても”SIMCITY4″というゲームのBGMが思い浮んでしまします

シム4は僕が小学生くらいの時にめちゃめちゃはまっていたゲームです
このゲームのおかげで僕はPCに詳しくなり、同時に、建築や都市のデザインに興味を持つことができました
あのゲームの世界観は独特で、僕の作品にも影響を及ぼしています
不思議な没入感があり、ノスタルジックで、中毒性があります
ビジュアル的には普通の都市開発ゲームなのですが、遊んでいるうちに自分の造っている街に引き込まれるような感覚です
そんなシム4の魅力の一つがあのBGMでした
あのBGMがプレイヤーをゲームに引き込むのに一役買っていたと思います
もちろん、その感覚はあのゲームをプレイしたことのある人にしかわからないでしょう
ただ、その感覚を覚えている僕はどうしても自分の作品とシム4の世界を重ねてしまい、今でもこうしてあのゲームのBGMをつかって作品を作っていたりするわけです