
「シン・エヴァンゲリオン」はテレビ版エヴァンゲリオンのリメイク版のような作品で、全4部作の劇場シリーズです
監督はもちろん庵野秀明監督で「シン・エヴァンゲリオン」に関しても庵野監督感が色濃く出ていました
前半2作品はテレビ版と同じような物語の構成で、順調に使途を撃破していくという流れですが、後半、Qから大きく流れが変わります
そして、庵野監督らしく、つかみどころのない心理描写と神秘的な演出で徐々に物語が解けていくような印象となります
テレビ版ではスケジュールの都合上、あのようなラストを迎えたと思っていましたが、この劇場版をみて理解しました
この物語は特定の形に落ち着くタイプの物語ではなく、水に溶けて消えていくような、ある種抽象的な結末を迎えている気がします
庵野監督もそれを望んでいたのではないでしょうか
主人公と自らを重ね、物語のエヴァンゲリオンを物語と言う枠から外に出し、現実と物語の中の世界を融合させ、今までの物語との枠を打ち壊す
そういったことがしたかったのではないでしょうか
ただ、それとは別に一つ思うのが、この物語に関しては明確な答えがないように思えます
それは、作者である庵野秀明の中にもありません
なぜなら、その答えは時間が経つにつれて変化するからです
そして、その形は僕らが思っている以上に早く変化している気がします
なのでもはや。作者である庵野秀明監督の中にもその答えはないと思います
あったとしても、それを映画で伝えることが難しいものです
それは芸術と言う分野において、もはや無いにも等しいものではないでしょうか
つまり、この物語は根本的な価値を伝えきれずにいると思います
ではなぜ、エヴァンゲリオンはここまでのコンテンツに成長したのでしょうか
その理由に、庵野監督の独特な世界観、キャラクターがあると感じます
各シーンで何かを暗示しているような描写がたくさんあふれているのです
この物語は答えがないけどメッセージがあり、そのメッセージが難解すぎる故に見た人がおのおのの解釈をする。それを共有し議論するというのがこの作品の価値となっている
と思います
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