みなみけ2期に関する分析

(C)桜場コハル・講談社/みなみけ おかわり製作委員会 画像引用元 dアニメストア

みなみけ2期に関する分析

みなみけ2期は大失敗アニメとして有名で、その惨状はもはや伝説級

しばらくは語り継がれるだろう

要因としては、1期の出来が良かったこと、そして2期が酷かったことだ

それゆえに1期と比べられて史上最悪とも言える評判になってしまったのだろう

宮崎駿と比べられた宮崎吾郎みたいな感じの不憫さもある

まず初めに

この失敗の要因となった人物は誰だかわからない

ただ、この路線で制作を進め、放送してしまう段階までスタッフ全員が疑問を持たなかったのかに対して疑問に思う

もちろん、日本は誰もがみんな発言できるようなきれいな社会ではないから、大多数の人間はこれに意見することはできなかったのだろう

ただ、少なくとも上層部。監督やプロデューサー、演出、絵コンテ、脚本は意見してやっても良かったのではないだろうか

少なくとも路線変更がなかった時点で、責任は個人ではなく集団にあるのではないか、と感じる

……それともう一つ、

この作品は”みなみけ”だったからここまでの惨状になってしまったわけであって、決してクリエイターが無能だということではない

原作へのリスペクトや1期の雰囲気に合わせようとする努力が無いという点では無能に近い物もあるのかもしれないが、ただ、例えばこの作品の監督のほかの作品。”SHUFFLE”などは普通に良かった

今やヤンデレヒロインの代表格ともなった楓ちゃんを表現したのもこの監督のようだ

少なくとも監督には配慮がなかったかもしれないが、実力はあると思っている

ただ一つ不幸なことは、みなみけが日常系アニメだったことだ

それ故に、自分の持ち味を発揮できなかった

不得意なジャンルの作品に挑戦してしまい、結果こうなってしまった

と言うことではないだろうか

不評の理由

不評の理由はいくつかある

ネット上でもいろいろ言われていることだが、それについて触れつつ、思いついた順に、自分の考えを書き留めようと思う

まず、基本的に天気が悪いことについて

これが今作の憂鬱な雰囲気を醸し出している

季節が冬と言うのも助け、より憂鬱な雰囲気に仕上がっている

“冬=寒い”から曇りの寒そうな空をたくさん登場させてしまったのかもしれない

もちろん。この作品が”Another”とかだったらその認識でもよかったのだろう

(C)2012 綾辻行人・角川書店/「Another」製作委員会  画像引用元 dアニメストア

ただ、みなみけは思いっきり日常系のアニメだ

せめて、”冬=寒い=雲一つない寒空”みたいな認識で、雲一つない、寒い風が吹く季節。寒さはキャラの服装や効果音、セリフ、落ち葉、凍った水面などで表現したり。いろいろとやり様はあった気がする

寒さの表現を安直に考えすぎたことが曇り空の要因ではないだろうか

加えて、モブの顔が黒いことについて

これに関しては完全に誰かの趣味だろう

そして、その趣味が絶望的に日常系アニメにあっていなかった

それに気づけなかったのは単に失態だと思う

作画を節約したかったにしても、バカテスのようにせめて黒ではなく白にしてほしかった

……というか、いらぬところで変に作画しているシ-ンが多いようにも思えた

効果的に作画枚数を使うことができれば、コストはそのままに、モブキャラの顔も描くことが可能だったのではないだろうか

それと、鬼畜長女春香について、

春香は1期では優しいキャラだったはずが、2期ではヒステリックなキャラに変貌している

また、それにつられてかはわからないが、千秋の素行が少し悪くなっているのも気になる

これは、単純に考えればキャラの設定を理解しないまま製作を進めてしまったことによるものという見方ができる

ただ、僕はそれだけが理由だとは思っていない

というのも、最近絵コンテについて考えていて思うことだが、自分の絵では表現できない感情は自分の作品のキャラが表現できない。という事情がある気がある気がする

つまり、軽く冗談で怒るような場面でも、軽く冗談で怒っている顔を描けない監督が絵コンテを書くと、キャラが本気で怒っているような場面になってしまうということだ

そして、今回のみなみけ2期の監督は憂鬱な雰囲気が持ち味の監督に思える

監督も頭の中では、キャラが本気で怒っていことがわかっていても、絵では怒ってしまう。だからキャラの怒りが闇深い印象になってしまう

こうして、鬼畜長女春香は誕生したのではないだろうか

それと、謎のオリキャラ冬樹について、

ネットのどこかで、”冬樹は視聴者が南家に入り込むためのキャラ”という情報を見つけた

これが本当だったらその考え方は間違っていないと思う

むしろ感心した

僕も今後、作品を作る際には参考にしたいと思う

ただ、それはそうとして、冬樹のキャラはどうしようもなく暗くて重い

結局一度も笑っていなかったようにも思えるし、謎に方言を使うというのも謎だ

そしてなぜか南家の隣の部屋と言う、一番出番が多くできる好ポジションに引っ越してきた

しかも、千秋と同じ学校に通っている

南家三姉妹に囲まれて寝るというけしからん暴挙も犯した

これは、現実との不干渉を前提とし、ただ単純にかわいい女の子たちが戯れる姿をメインに楽しむ日常系アニメというジャンルにとってはもはやタブーともいえる

これにより傍観者である視聴者の神経を逆なでしてしまったことは紛れもない事実ではないだろうか

視聴者を映したキャラクターというコンセプト自体は大いに良いものだと思う

ただ、それにしてもキャラが暗すぎたし、それ以上に、南家にやさしくされすぎていた

南家にたまにくるおじさん(?)も同じように暗い人だが、あの人は特にうらやましい思いをしているような描写もなく、謙虚で、あくまで視聴者のような傍観者としてのポジションを保っている

だから許されていた

ただ、冬樹はすこし違う

そもそも1期から登場していた”冬馬”と名前のコンセプトもかぶっている

美しくまとまっていたキャラの相関図をもこのキャラが崩してしまっている

それに気づけなかったという点から考えると、これを決定した人物は配慮に欠けていると感じる

その他

あとは、1期では印象的だった口の形が2期ではほぼなくなっていたり、夏奈と千秋の部屋にパソコンがあったり、家の電話が謎に古いデザインで違和感があったり、マンション廊下から見える景色のデフォルメ感が足りていなかったり、春香の高校の教室が大きく変わっていたり、

失敗要因が尽きない作品だった

まとめ

みなみけ2期は仕事を断れなかった誰かが請けてしまい、その魅力を十分に知らないまま企画を進めてしまったのではないだろうか、

それとも、原作は自分を表現する媒体でしかないと考えているのだろうか、

僕も、作品を作るときは気を付けたいと思う

P,S,

みなみけ3期、12話を今見ていくつか感じたことがある

まず、作画やカメラワークの失敗原因は監督な気がしてきた

12話は冒頭から前の話までとは明らかに違う絵で、2期に見られた作画の無駄遣いも目立つ

調べてみたら、やはり2期の監督が絵コンテや演出などをしていた

ついでに言うと、Bパートはまた別の監督がやっているようだ

なぜ12話にこの人選になったのか、

名誉挽回の機会だったのか、それともスケジュールが押していたのか、よくわからない

ただ、相変わらず、脚本を自分の表現の媒体としてみているような気がする

そういうことは1期でやるべきことであって2期3期でやるべきではない

ついでに言えば、基本は引き算でできている日常系アニメに、無駄な情報はいらない

だから、意味ありげなカットも必要ない

印象としては、みなみけへのリスペクトが足りない。改善姿勢はあるが問題はそこではない。と感じた

……ただ、同時に思ったのが、なんとなくこの監督は僕と同じタイプの人間な気がする

個性と自我が強い

こういった監督が輝けるのは新たに世界観を構築する1期のアニメや、単発のOVA、劇場版などではないだろうか

事実、この監督が手掛けた未来日記は人気アニメで僕も好きだ

あのアニメは1期のみで、若干重苦しい雰囲気のストーリーだ

この監督は輝ける作風では輝ける人なのかもしれない

ただ、この監督自身も周りの人も、そのことに気づけていないようだ

打ち上げ花火の制作会社にシャフトを選んでしまった時の失敗を思い出す

実力以上に、適材適所が重要なのかもしれない

とにかく、僕も気を付けようと思う

P,S,

みなみけは神作品だから見るべし

(C)桜場コハル・講談社/みなみけ製作委員会  画像引用元 dアニメストア

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