自主制作アニメ創成記 その0,きっかけ

藤田将。初監督。初脚本。初めてのアニメを作る

この歴史的瞬間を後世に伝えるべく、忘れないうちに記事にします

今は計画が始動してから1か月後、創作記1を投稿した直後になります

まず、きっかけについて

きっかけ

きっかけは就活に落ちまくったというところにありました

書類選考で落ちるのを繰り返すうちに自分に自信が無くなり、いよいよ自分を殺さないといけないといけないのか。僕のような人間は仲間に入れてくれないのか。と考えるようになります

ただ、そんな時に考えました

自分を殺すとはどういうことだろうか

それは、ただ単に自殺とか言う単純な話ではないはず

みんな、自殺はいけないことだと言いつつ、知らぬうちに自分で自分を殺しているのではないだろうか、

外身だけきれいに残して中身はすっからかんの、人形のような、感覚ゾンビのような、そんな、死んだような人間たち

そうしないと生きていけない現代社会、就活

中身の無い人間から受け取る不合格通知

そんな文明に身をゆだねないといけなくなった自分の運命に対する絶望

それは次第に僕の心を蝕んでいき、強いストレス。鬱症状。不安。

とにかくマイナスな心情に僕の心は一度押しつぶされました

胸が苦しくなり、起きているのがつらくなりました

眠っている時間が一番幸せだった

ただ、そんな時にふと思います

芸術と言うのは感情を具体化したもの

そして、その感情がひどく落ち込んでいる今に作る物語はどこか色濃いものになるのではないだろうか

……と言うのがきっかけです

絶望しているときにしか作れない作品があるのではないかと感じ、少し取り組んでみようと思いました

企画

先に書いた通り、この作品を作るに至ったきっかけは、”自分を殺すことを躊躇わない現代人へのアンチテーゼ”、”本音と建前という2つの顔”、”自分を理解してくれない周りの人に対する抗議”を表現したい。と言う点にあります

まずは、これらが伝えたいことであって、この作品の核心です

そしてそれをラッピングするのは僕が住んでいるド田舎の景色。劇場版アニメのようなビジュアル

その2つがあって初めて作品としてアウトプットされるわけです

方向性としては先のメッセージを2Dアニメーションで。と言うことだけ決めます

お金関係も人員もフローも全く決まっていませんが、とりあえずVコンテまでは一人で作ることにしました

キャラについて決める

キャラに関してまず決めたことが、”主人公の本音が別の人間として話しだす”

と言うところでした

つまり。2人の主人公がいることになります

ただ、2人の主人公を思い浮かべたとき、同じ性別だとなんだか面白みに欠ける気がしました

そして、本音は活発。建前は消極的なイメージです

そのイメージに当てはめ考えた結果、建前が男。本音が女。

という大枠に決まりました

基本的に僕もアニオタで男なので、かわいいヒロインが登場するアニメにしたかったわけです

ただ、ここで一つ絶対的なこだわりがありました

それが、”ヒロインの胸は無い”

ということです

もし自分の中に女の子がいたら。と考えたとき

それは性の対象となるような玩具ではなく、ある種の双子のような、親のような、自分自身のような

少なくとも性欲は一切含まれない、純粋な友人としての親しみのある異性だと思いました

そのため、性の象徴である胸は排除したキャラにしようと考えました

また、髪型に関しては女の子らしさを保ちつつ、主人公にも似ている感じ、ということでショートカットにするつもりです

服装も臨機応変に変わり、妖精のような、幽霊のような、友達のような、精神世界の身に存在する人

……と言うイメージです

男の主人公については、普通の人。のイメージです

この作品はある種プロパガンダ的な役割も含んでおり、主人公と自分を重ねて考えてほしいと思いました

そのため、ごく普通の、どこにでもいるような高校生

がテーマです

背景も先生も家も友達も

全部普通。というのを意識しました

そのため、2人のキャラを含め登場人物や地名などには固有名詞を登場させずに、あいまいな定義で進む作品にしました

技法

この作品は僕の監督としての腕試しだけではなく、僕の背景製作に関するセンスも発揮できるような作品にしたいと考えています

イラスト、写真、フォトバッシュ、3DCG、VFX、録音。

背景にかかわるスキルはすべて網羅している僕にしか到達できない境地に行きたい

そんな気持ちもあります

技術の流出になるので書けませんが、いろいろと僕の思う新しい表現を試し、ある種の実験的な作品になる予定です

作業開始

と言っても、この日に開始! と言う日があるわけではなく、

気付いたら始まっていた

と言う感じでした

最初はメモ帳に全体的な流れを書きます

本当に大まかなアウトラインをメモ帳で決めつつ、ディテールは脚本で決める

と言ったフローです

脚本ではキャラのセリフだけではなく、場面のロケーション、カメラの動き、伝えたいこと、音など、字コンテに近いところまで書き記しています

一応、昔小説を描いていたのでその時のノウハウも役に立ちましたが、今回はラストまであやふやの状態で書き始めるという、新しい試みに挑戦してみました

今までは最初から最後まできっちり決める感じでしたが、そうするとなんだか堅苦しい物語になってしまう気がしています

そのため、最初だけ決めてあとは脚本を書き進めながら成り行きに任せる

という書き方で脚本を書いています

……そして今に至ります

今後は創作記2、3……と、バージョンアップしてその都度残していこうかと思います

お楽しみに

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