本当に人を感動させる作品を作りたいならば、まず、作品という枠から離れて考えないといけない
今、ブギーワンダーランドを聴いていて気づいた
この人たちのPVはいつもかっこいい
作り方もスマートで、無駄がない
かつ、これをデザインした人の息遣いまで感じられるような作りだ
ただ、すべての先入観を捨ててこのPVを見るとどうだろうか、
画質は粗いし、縦横比も変に伸ばされているカットがあるし、
自主製作映画でも許されないような質の低い映像。ともいえる
それなのにこのPVにおいてはむしろ、質の低い映像の方がかっこよく見える
このPVがもし、ハリウッド映画のような質の高い、絵コンテを切って綿密に計算しつくされた運びの映像だったら
おそらく、なんだか味気ないものになってしまうだろう
映像の質、絵コンテの質、努力の多さにおいてももっとできたはずなのに、むしろそれがないほうが人の心を動かす作品になっている
なぜこんなことが起こるのか、
それは、このPVの3.3億回という再生回数と、投稿が9年前だという歴史(曲のリリースはおそらくもっとずっと前)。そしてこの人たちのレジェンド的なオーラにある
と思う
つまり、このPVを一つの作品としてみた時に、作品の質ではなく、その外側。再生回数と歴史とオーラによってこのPVはここまでの完成度になっているということだ
これを創作分野全般に当てはめてみる
僕が例えば映画を作るとき、ただ単にきれいな映像美、考え抜かれた絵コンテ、魅力的なキャラクターだけでは傑作にはならない
ということだ
追加で作者のストーリーとオーラが必要になる
これがそろって初めて傑作となる
近年でこれに失敗している例として、バブル、打ち上げ花火なんかが挙げられる
逆に成功している例としては、シンエヴァンゲリオンが挙げられる
あとは、失敗しているはずなのに成功した例としては君の名は。とかだろうか
つまり、前々から言っていることだが、本物の作品には本物の作家が必要だ
そして、本物の作家になるには挫折、紆余曲折、ドラマが必要だ
僕はもう、挫折、自殺願望、自信の喪失、無力感、不健康
いろいろな試練を体験した
それでも死なずにここまで生きてきたのはこういった、それを乗り越えた先にある世界を意識できていたからだろう
それを今日、この文章で言語化して残すことができた
とりあえず直近は就職先を見つけることが最優先だが、
それが決まり次第、空いた時間を使って自主製作に取り組み、早く世に出たい
Tweet
この記事をツイートする
Youtubeやってます!
作品発表、メイキング、解説もやってます
よろしければ高評価、チャンネル登録、よろしくお願いします
お仕事募集中です!
お問い合わせはツイッターのDM、またはお問い合わせフォームまで
お気軽にご相談ください
おすすめリンク
ブログ記事ジャンル

最新の記事
- 皐月賞に行ってきた (2025/04/20)
- 昭島 (2025/04/19)
- 万博に行ってくる (2025/04/14)
- ChatGPTとAHKは最強の組み合わせ (2025/04/11)
- 「地獄少女」 (2025/04/05)
- 引っ越しについて (2025/04/05)
- 「異端の鳥」を見た (2025/04/02)
- 【blender】ほぼすべての謎エラーを解決する最強の方法 (2025/03/30)
- 脚本における微分積分 (2025/03/28)
- 「N・H・Kにようこそ!」の感想 (2025/03/24)
- 「Blender Fes 2025 SS」にて、MCとして参加します! (2025/03/23)
- 『職種と用途で探せる Blenderアドオン事典』に寄稿させていただきました (2025/03/23)
- 作品作りにおいて大切なこと、潜在的な印象の操作。 (2025/03/17)
- 「月がきれい」を見た (2025/03/16)
- 世界で売れる作品 (2025/03/14)