良い背景とは、音が無くても音が聞こえる、匂いが無くても匂いを感じる
そういう背景だと思った
……というのは、良い背景についてわかりやすく言語化した場合の表現だ
背景はキャラの背景でしかなくて、それで伝えるべき物はその場の雰囲気だ
そして、見る人に作品の良さを伝える背景は、その場その場の印象を上手に伝えることのできる背景ではないだろうか
宇宙よりも遠い場所、の背景を見ていてふと思った
南極基地の場面でも、大みそかのエピソードになったとたんに、大みそかの気分になった
どういうシチュエーションかは見る人のそれまでの人生から引用された雰囲気から感じることができる
その引用を容易にさせてしまうのが良い背景ではないか
それをわかりやすく表すと、冒頭の言葉になる
これまでの人生の中にあった気がする、見たことあるような景色、
デジャブを感じるような特徴
そういったものを背景の中に組み込むことができれば、その画面は現実的になる
これは、いくらその背景で描くものが非現実的であってもそうだ
宇宙よりも遠い場所の場合は、南極基地という非現実的なロケーションと大みそかという日常的なシチュエーションが重なり、あの独特な印象を見る人に与えた
あとは、僕の作っている景色もそうだ
僕は基本的に、この世にないものを具体的なビジュアルにしようとしている
ただ、その景色には必ず、現実世界にある特徴を盛り込んでいる
構造的に柱が必要な位置だとか、梁の太さ、階段、マンホール、フェンス、街を構成するものは必ず意味があってそこにある
そういう意味を一回見つめなおし、そこから得た規則性を脳内世界にも当てはめることで、僕の頭の中の世界はより現実的なものになる
これが、背景にリアリティを持たせる手法だ
そうして現実的になった背景に、同じ要領で個別のシチュエーションの特徴を追加することができれば、
その背景はユニークな雰囲気を見る人に伝えることのできる。素晴らしい背景になる
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