自分が生きていると実感しろ

自分には命があるとは言葉でわかっているだろう

ただ、それを本気で信じている人間が減ってきている気がする

現代では命と死というものが生活から排除されている

魚も肉も切り身だし、死ぬときはたいてい病院だし、お葬式も専用の施設で行う

死とは確かにネガティブイメージだが、そこから得るべきものもあるのではないだろうか

人は死ぬという意識が文明人に少ないから、簡単に自殺をしてしまう

自分が、単なる苦しみを感じるだけの意識だ。と感じてしまう

自殺防止の策として、ホームの端に鏡が設置されている駅がある

自分の姿を確認することで自殺を思いとどまらせることが目的らしい

そういったものには効果があると思っていて、自分が生きているということを目視で確認することにより、死ぬということがどういうことかを再認識させることができる

のではないかと思う

自殺志願者に見せるべきは、人が死ぬという事実、人は命を殺して生きているという事実、そういうものではないだろうか

そうすれば生きていることに対しての納得がいく。それからその生命に意味を見出すことを目指す

文明社会にはほかにもたくさんの問題がある

そういったものに耐えきれなくなって自殺するのだろう

そのしきり値を上げるという面で、文明人はもっと、死というものを身近に感じるべきだと思う

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