僕は具体的なものが嫌いだ

だから3DCGで作られたアニメを好きになれないのかもしれない

今日も変わらず、自分が何をしたい人間なのか、悩んでいる

脚本を書く、アニメを作る。という点について悩んでいたのだが、

そんな中で、じゃあ自分はそういう作品なら作りたいんだ?

と思った

そうして考え付いたのが、王立宇宙軍だ

あの映画はエヴァンゲリオンや君の名はとは少し違う気がする

どちらかというと、AKIRAのような魅力を含んだ作品だ

世界観と雰囲気に一番の価値がある

具体的に面白い展開、面白いメッセージなどがない作品だから、その世界に集中して浸ることができるのかもしれない

僕は個人的に、そういった作品が好きだ

今までの創作を見ていても。雰囲気で作ることが多かった気がする

ノスタルジーというのを一番の主軸とし、永遠、不変。そういった価値を追求していた

これは僕が何も考えずに、無意識に追及していた価値だ

それこそが僕の表現したいことなのではないだろうか

これはメッセージの話ではない。もっと大枠の話だ

具体的な何かがあると、それに解釈の余地を奪われてしまい、娯楽としては面白くなくなってしまうと考えている

そういう気持ちがあるからこそ、具体的なストーリーを持った作品を作ることに躊躇している気が今、猛烈にしている

今の脚本に当てはめてみる

今の脚本、いや、それ以前に僕の人生として、

伝えたいことは「反文明」だ

僕は文明が矛盾していると思っているし、悲惨な末路を迎えることになるだろうとも思っている

かといって、完全に文明を嫌っているわけではない

そこから生まれる幸福もある

ただ、今の文明は幸福の割に不幸が多すぎる

だから今の文明は嫌いだ

……というのをまとめて反文明の思想として、作品に落とし込みたい

これは僕という人間が持っている巨大なテーマであって、当面の間は変わらないだろうから、このテーマに基づいて作品を作ることになるだろう

これがメッセージだ

そしてそのメッセージを料理するために、この記事の主題となる「具体的ではない物語」というものが必要になってくるということだ

具体的ではないというのは抽象的ということだ

僕は散々、3Dではなく2Dが好きだと言ってきた

これは言い換えれば、具体的ではなく抽象的なものが好きだということ、

具体的な形状を伝えてしまう3Dでは窮屈な作品しか出来上がらない

昔から僕はノスタルジーな世界というものを追い求めてきたが、それはこの、抽象的な世界。という価値観に通ずるものがある

抽象的だということは、シルエットがあやふやということであって、それすなわち、解釈の余地が生まれるということだ

そこに永遠の幸福を感じる

そういう雰囲気を含むことができるから、3Dではなく2Dが好きだ

というわけで、今現時点でのまとめとしては……、

僕が作るべきは、”抽象的な物語にのせて、反文明を訴える2D作品”

ということになるのではないだろうか

P,S,

確かにそうだ

確かにそうなのだが、それが不可能だから僕は病んでいるんじゃないか

抽象的なものを作るために2Dでの作品を作りたい

ただ、僕には2Dのスキルがさほどないので、自分では作れない

クオリティが低くてもいいからとりあえず作れ! と言われても、今まで積み上げてきたブランドが壊れそうで、それができない

だからと言って3Dは僕の理想の作品ではないので、作れない

そもそも時間がない

八方ふさがりだ

ただ、今、新しい脚本を考えていて少し光が見えてきた

脚本により工数と抽象性を担保しつつ、3Dでも作れる気がしてきた

なのでとりあえず、3Dで作ってみようじゃないか

この記事をツイートする

Youtubeやってます!

作品発表、メイキング、解説もやってます

よろしければ高評価、チャンネル登録、よろしくお願いします

お仕事募集中です!

お問い合わせはツイッターのDM、またはお問い合わせフォームまで

お気軽にご相談ください

最新のツイート

おすすめリンク

ブログ記事ジャンル