今の構想をここに書き記します
僕は少し前にブログで書いた通り、自分というのは他人に秘密にしている領域のことを指すと考えている
詳しくはその記事を探してみてほしいのだが、
そこに書いてあることを次のアニメーション作品で表現したいと思う
自分とは領域であり、それは他人に観測されないところにのみ存在する
自分をすべてさらけ出すとそれは現象となり、生き物ではなくなる
つまり、逆説的に言うのであれば、嘘をつき、他の観測されない境地を自らの意識の中に創り出すことこそが生命というものではないだろうか
嘘をつくというのは生き物特有のことであって、それを獲得することはすなわち、自分という概念を獲得することになる
要するにアイデンティティーだ
他の個体との区別を自分の中に持つ。それは個性であって、生命であって、自分だ
その指標として嘘を描きたい
ロボットを媒体として、
反文明的な思想が僕の中にあるので、それも交えて作ると思う
人類は愚かだ
ただ、それは同時に、生命自体を愚かだと言っていることに等しいのではないだろうか
人類とは生命の欲望を誇張した存在に過ぎないわけで、今の人類を愚かだというのであれば、それは生命そのものに対する言葉にもなりうる
生命システムそのものが愚かだ
嘘をつき、争い、欲を持つ
そのような生命の根本的な愚かさは哀れで醜い
ただ、それが悪だとは思っていない
僕自身も反文明で、人類の営みに疑問を持っている
ただ、それは同時に、人類の豊かさでもあり、生きがいでもあるはずだ
生物的世界と非生物的世界
その2つを対比して生命の愚かさと歓びを伝える作品を作りたい
具体的には?
僕はキャラを描けないし、キャラ全般できない
そして声優を雇う勇気も自信もない
なので主人公はほぼ自動的に、ロボットになる
ピコピコ言っているかもしれない
そういうロボにすることで、キャラを書かずに済む。
そして、今の僕には何かを作る時間も、気力も残っていないので、短い作品にする必要がある
そして、物量も少なめだ
なので、舞台は人類が滅んだ後の世界。とすることにした
これは人類の愚かさの結果として描く
別に、核戦争でほろんだ→人類は愚かだ
というわけではない
そういうメッセージも否定はしないが、僕が書きたいのは、人類が滅んだあとに残ったもの、それは人類の持つ醜さが無いロボたちだった
という、皮肉じみた結果にしたい
ロボたちには欲望も個性も時間もない
ただ同じ時を過ごす永久機関として描く
それは人類が世話係に要求したスペックだ
文句は言わないし、世話は焼かせない
そうして永久に止まることのない新陳代謝が人類の終わりとともに始まる
そこにあるのは究極的に退屈な世界だ
寂しい街の様子はもはや恐怖の世界だ
どこまで行っても静かで淡白な街にしたい
そういう世界でロボたちは働くわけだ
それは人類とは真逆の世界だ
彼らは嘘をつかないし、壊れもしない。永遠に同じことを繰り返す
その中で何かのきっかけで一つのロボットに魂が宿る
何をきっかけにする? それはこれからじっくり考える
その魂が宿ったロボは思う。この世界は何なんだろう
宗教が発生する
そうして疑問に思ったロボットは、この無限ループに意味がないことを悟る
そして、行動に出る、
終わらない物語に終わりをもたらすわけだ
ロボットが嘘をついて世界を終わらせる
それは生命の誕生だ
描きたいことは?
生命の誕生、自分というのはうそをついて初めて形成される
ということを伝えたい
そして同時に、魂の良い所と悪いところを伝えたい
魂がある場合に起こる良いこと悪いこと
魂がない場合に起こる良いこと悪いこと
それらをロボの行動によって淡々と伝える作品にしたい
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