他という概念は魂が持つ特異な概念の一つだと思う
自分というのは本質的に言えば情報世界上における領域でしかなく、他という概念は自分ではないところ。というような定義で発生する
情報が漂うだけの意味のある場においては、必ず偏りが発生している
その偏りを魂と定義するのであれば、それらの境界も同時に発生する
そして、これは魂そのものと深く関わりがあるのではないだろうか
今作っているアニメーション作品では、そこに関して何かメッセージを込めるわけではないが、
ただ、僕がこうして感じている。魂における自と他の境目、
そして、自分というのは他人から知られていない領域のことを指すということ、
その2つについて、忠実に書こうと思う
具体的には、ロボは魂を獲得している……と見せかけておいてまだ人間のような社会的な魂は獲得していない
というオチをひそかに忍ばせる予定だ
なぜなら、この世界にはロボットしかいなく、その中でも魂を持ったロボットはおおむね、主人公ロボだけに限定されている
つまり、他という概念がそのロボットには存在しない
何かを観測し、それにリアクションをするという、鏡みたいな現象だ
他という概念が存在しないので、自分という概念がすべて外部に漏れ出ている
ロボについている液晶に、そのロボが感じているビジュアルが映し出される
無意識に
これは、考えていること自体が顔となって自分の前に掲示されているような状態だ
自分という領域と他人という領域に境界がない状態に当たる
これについて特にメッセージはない
ただ。他という概念が存在しない世界では嘘をつかないし、裏切ることもない
というか、理論上。他という概念が存在しない環境で生まれた魂はそういう挙動をするはずだから、何かうそをつくだとか、直感とは違うことをするということはあり得ないはずだ
そもそも、それらの行為の動機となるファクターが他という概念を前提として起こっているのだから当たり前だ
そういう、単純な情報のキャッチボールで成り立っている主人公と世界との関係性を表現すべきだ
それを体現するために、主人公の心情はすべてディスプレイに映し出されるようにする予定だ
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