最近、自主制作アニメのタイトルを考えている
僕は今まで、作品のタイトルに可能な限り日本語を入れるようにしてきた
なんかその方がかっこいい。
というか、僕の作風的に、日本のレトロな感じが似合う
なので僕は、作品名に日本語をよく使っていた
ただ、今作っている自主制作アニメーションは少し違う
雰囲気が日本ではない
神秘的で壮大な物語だ
なので、凝縮された日本のレトロな雰囲気は似合わない気がしている
なので、日本語を使うということは今のところあまり考えていない
……という結論に至るまでに少し考えていた案として、超堅苦しい名前にしてみてはどうかとも思っていた
例えば、
管理者がいない場合における、現象としての魂の挙動
だとか、
生命が抱える悲劇的な運命による結末
など、
とにかくもう何もラベリングすることなく。伝えたいことを鏡映しに文章にするのはどうかとも考えた
今でも悪くはないとは思いつつも、やはりなんだかおさまりが悪い気がするし、
作品の雰囲気としてあまりあっていない
今回の作品は、プリミティブな形状の組み合わせでカオスを表現しているような作品だ
ゆえに、そういう堅苦しく、説明書きのようなタイトルは少しあっていない気がする
やはり、シンプル。プリミティブという要素を伝えるのであれば、文章ではなく単語がいい
そこで僕は、既存の作品の中で、今僕が作っているものと印象的に近しいものを考えてみた
僕の中で思い浮かんだのが、
エウレカセブン、アネモネ、ソナチネ、
そういう響きの作品名だった
そして、その思考回路について、一般化して公式を導き出した
その答えが、イタリア。だった
別に、上にあげたものがイタリア語というわけではない
ただ、僕の持つイタリアへの印象が、上記作品名の響きと一致し、それは同時に。今作っている作品への印象に近しいものがあった
というだけの話だ
つまり、今作っているものと先に挙げた作品名たちの共通項として、イタリアという公式があった
さらにこの件について分析するならば、
今回作っている作品には生命というものが一切登場しない
そして、それを予感させるのも、壁の模様。柱の装飾、主人公ロボットの動き。それくらいだ
つまり、無機質な物体をベースにした偽物の生命
それがこの作品のすべての雰囲気の共通点にある
そして、無機質というのは僕の中で、乾いた印象にある
湿度の高いものに関しては生命の気配を感じる
逆に、湿度が低いものに関しては人工的な印象を受ける
今回の作品の中で登場する宇宙船は湿度0パーセントみたいな雰囲気だ
実際に湿度0パーセントというわけではない
ただ、その場所から得る印象が湿度0パーセントだ
そしてその印象はイタリアのそれと一致する
地中海沿岸で乾燥しているイタリアの土地に、何か、機械的で無機質的な雰囲気を感じた
それでいて生き物は普通に生息している
そんな土地のミスマッチ感が僕の求める宇宙船像と一致しているのかもしれない
あとは、さらに根本的な話になるが、
今回の作品は先に述べた通り、日本っぽくはない
つまり、日本でもアジアでもない場所をモチーフにすることになる
アジア近辺ではなく、かつ、乾燥している場所。
アフリカの砂漠地帯なんかも乾燥しているかもしれないが、あの辺りは文明的ではない雰囲気がある
上品で洗練されていて、日本から遠く離れた乾燥しているエリア
そういう印象を踏まえたとき、僕の中ではイタリアという答えになった
……というわけで、今後アプローチとしては、今回の作品で伝えたい要素や単語をイタリア語に直して検討する
今のところは、anima、vitaなど、そういうものが候補に挙がっているが、まだ今後どうなるかはわからない

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