僕はこの作品で何を伝えたい?
これまで漠然と、思い付きで展開と場面を考えてきた
その結果、自分の本心で作ることができ、一貫性のあるものが作れた気がする
ただ、代わりに、自分で作品を説明するにしても、抽象的にしかそれを扱えていないということに気づいた
なので、このページで具体化を試みる
まずは、以下に伝えたい要素を箇条書きにする
・魂は単なる真似事でしかない。現象の一種
・本能(運命、使命)に翻弄される生き物。まるで神が作ったおもちゃのような。神の無責任さ無慈悲さ
・生きる、続けるということに対する疑問
・観測者があって初めて世界が成り立つということ
・これらの事柄を、神と人間の関係を人間とロボットの関係に落とし込んで映像化する
その中でも、特にこの作品で伝えたいことは、大きく分けて2つ、
1,感情とは現象の一種でしかなく。単なる真似事。
映画を見てまねるだけのロボットに命が宿ったように見える
それを観客に見せ、感情とは何だろうか、ということを考えてもらいたい
主人公は映画館の警備をするロボットだ
なので、映画をたくさん見いている
スクリーンに映る人間の姿をまねしだし、そうしたら外の世界を知り、外に出る
一連の流れで主人公ロボはあたかも生きているようなふるまいをする
ただ、それは本質的には、単なる真似事の一種でしかない
感情とは過去に見てきたものを真似ているというだけのことであって、それは単なる現象だ
ただ真似をするだけのロボが感情を持っているような役をする
ロボを助けたり、新しい世界に驚いていた李、世界を終わらせたりもする
ただ、それは真似事でしかない
映画館で見たのか、こういう展開の時はこういう対応をする
泣くシチュエーションでは涙を流す
そういう、感情があるような場面は、実はすべて過去の体験に基づいた条件反射的な現象に過ぎなかった
感情、魂というものに対して持っている僕の印象を純粋に反映させた作品にしたい
2,神の無慈悲さ&無責任さ
神の無慈悲さと、人間の無慈悲さ&無責任さ
それを伝えたい
運命としての神は生き物を作った
そして、僕のように不健康な疾患を抱えている人もいるし、苦しみによって生態を制御されたりもしている
神に人格は無いので、この無慈悲さを責めることはできない
ただ、この運命自体は無慈悲だと思う
だからこそ、生きるということは虚しいことで、単なる豪華な茶番の一種に過ぎないとも思っている
というのが神が人間を作ったという体での話で、この構造をそっくりそのまま。人間とロボットに置き換える
人間がロボットにとっての神だ
すると、人間には人格があるので、無慈悲さと同時に無責任さも生まれる
人間はロボットを無責任に生産し、無慈悲に使命を与え、縛り付けた
そんな人間は無責任にも勝手に滅んだ
そして後には無慈悲に使命を全うし続けるロボットだけが残った
このロボットたちを描くことは、僕含め、無慈悲な運命を背負った人間を描くことだ
そこから解放するのが主人公の行動だ
無慈悲に苦しみ続けるロボットを、機械的に救い、機械的に停止させ、救う
この世界は虚しい
これが僕がこの作品を通して伝えたいメッセージだ
それを解決するのがこの作品のクライマックスになっているはずだ
まとめ
映画館で真似をし続けて感情(と世間一般で表現されるもの)を得たロボットが
↓
外の世界を目の当たりにして
↓
人間の無慈悲さ無責任さにより苦しむロボたちを目撃し、彼らを救うために
↓
宇宙船を停止させ、無に帰する
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