自主制作メモ:今回の作品が持つ意義

今回の作品は、僕が以前から思っている魂、感情、生きる苦しみ、定められた運命としての神。それらに対する僕自身の解釈の仕方を訴えたくて、作っている

あとは、僕という人間がこれまで以上に身軽に仕事をするために必要な、一つの儀式としての側面もある

まず、作品のメッセージについて、

僕は顎関節症で辛い思いをしているので、命、感情、魂。そういうものに対して冷ややかな視点で観察している

昔からそうだった

ただ、顎関節症になってからはより一層、命に対して機械的なものだという見方をしている

具体的には他の記事で散々書いているので割愛するが、魂を現象として扱うという前提のもと、作っている

そして、僕をこんなにも苦しめる世界を壊したい

そういう僕の願望を表現する作品ということで、今回の作品を作るに至った

あとは、繁殖システムの化身として生まれた僕らが持つ本来の生命の枠から逸脱した苦しみについて、嘆きたいという意図もある

他にも、宇宙の形、宇宙の外、世界の形

そういった真理について、忠実に描きたい。自分の考えを具体的な映像にして世に放ちたい

というような動機から、この作品を作ることにした

そして、儀式としての自主制作ということについて

僕は今まで散々、フリーランスになろうか会社員になろうか悩んできた

今の気持ち的にはフリーランスになりたいという意見だが、それも本気で取り組めるかはわからない

なぜなら、自分が脚本というジャンルでまだ作品を残していないから

そういった状態でフリーになったところで、未練を感じながら生きることになるだろうと思った

なので、この作品は、今までの未練を払しょくし、僕という人間のステータスを固定するために必要になる作品だ

作ったという事実そのものに意味がある

気持ち的にも、それで僕は映画監督への一歩を踏み出せたと思えるだろう

これは、最初に打つピンみたいな感じだ

なので、通過儀礼というよりかは、儀式だ

通過も何も僕はまだ始まっていなかったのだから、これは通過点ではなく、始点だ

まとめ

今作っている自主制作アニメーションは↑のような理由から作り始めている

毎秒等しく過ぎる時間に多大な危機感を感じつつ、少しでもレベルの高いものを作るために、週末頑張って作っている