四畳半神話大系を見た
普段使っている耳掛けスピーカーが壊れ、現在修理中だ
故に今日はヘッドホンを代わりに使っている
ただ、自分は顎関節症なのであまり長時間は使えない
ということで、アニメを見た感想を書く
四畳半神話大系はなかなか攻めたアニメだった
総じていうと、結構楽しめた作品で、その魅力が良くわからなかった前半は単調な感じだったが、後半の種明かし的なエピソードは良かった
ただ、やはり前半の単調さで見る人をふるいにかけてしまうような気がした
前半も前半で、後半の展開の布石のような描写を意味ありげに混ぜ、謎を予告するような工夫をした用が良かったのでは、と思った
あとこのアニメで感じたことが、やはり、見せ方を割り切ったアニメは強いということだ
この作品では背景に写真が使われていたり、作画もカクカクな部分が多々あった
それだけを聞くと手抜きの用にも思えるが、ただ、このアニメに関してはそれが正解だ
アニメを楽しむのにきれいな背景というのは魅力のうちの一つでしかない
並みの表現者は絵をきれいにしがちだが、そこに対した意味は無く、ゆくゆくはその表現に行き詰まる
アニメにとっての背景とは必ずしも必要なものではなく、アニメというものを支えるためには、その場がどういう場なのかを伝えることができれば、なんでもいい
極論、背景など書かずに登場人物にしゃべらせるだけでオッケーだ
それを可能にするのが、それを割り切ることができる世界観だと思う
フリクリやサニーボーイもそういう世界観が良かった
あのアニメであればいきなり突拍子もない演出が交えられても何とも思わない
四畳半神話大系も、写真が背景に使われても何とも思わない
浦和の調ちゃんみたいな感じだ
写真を使っていると割り切ってしまえばそれはもはや手抜きではなくなる
それ込みで作品なんですよと絵で宣言すればよいだけなのに、変にごまかしたりすると、恋するアステロイドのようになってしまう
その点、四畳半神話大系では背景に関する破綻をもはやお話の一部にしていた
もちろん工数削減にもなっているだろうし、世界観的にも面白いものになっていた
今僕が作っている作品でも取り入れたいと思いつつも、やはり、そういう割り切った世界観というのは作るのが面倒くさい
いや、商業アニメならむしろ簡単なのかもしれないが、自主制作となると、重要なのはパイプラインだ
定石から外れる見せ方はその都度手間がかかるものだ
僕の場合はむしろ3Dだけで表現しきるような感じが良いのかもしれない
という感じで脱線してしまったが、
このアニメは世界観の割り切り方でよい感じだった
話も楽しめた
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