レンダリング中でやることが無いので記事を書く
ここでは、僕がなりたい監督のことを名監督と表現する
監督には絵心、カメラワーク、いろいろ必要なものがあるが、意外と見落とされがちなのが、その他、だと思う
その他というのは、世間一般で必要とされがちな監督の能力、以外の要素のことだ
それは能力ではなく、思想だったりする
例えば、宮崎駿監督は環境問題に関して思い入れがありそうだ
新海監督だったら日本芸能に詳しそうだし、
押井守監督は学生闘争や中核、革命のようなものに熱心そうだ
そういうのはアニメーションを作る動機になりうるもので、それを形にする能力がある監督だけが本物の作品を作っている
好きなものに熱心になれるのが人間なので、逆に、それが無かったり、それを映像で伝えようとしない監督はそこまで良い物は作れない
僕だったら、建物と哲学的妄想が好きだ
建物で言うと、例えば、以下の作品の左上端に写る外階段、

こういうものはたぶん、建物を愛していないと思いつかないアイデアだと自分でも思う
僕が東京や香港の街並みを見ているとき、こういう外階段にノスタルジーを感じたため、作品の中でも登場させた
つまり、作品の中に登場させるということは、それが美しいと気づかないといけないわけだ
そしてその、美しいと気づくのは、建物に対して美しいと思っている人でないとそうそうできない
できたとしてもそれは誰かに説明されて意識的に探してやっと見つかるものなので、その先は無い
これは建物の例だが、そういうのはあらゆるものに当てはまる
押井守なんかもはや、作中でキャラクターに1分くらい使い、自分の意見を代弁してもらっているくらいだ
あれくらいの強い動機が無いと面白い映画にはならないと思う
むしろ、その動機を隠して映画というのは成り立つはずだ
それが無い作品はつまらない
本気でそれに取り組んでいる感じがしないので、そもそも別物ですらある
僕はというと建物と哲学が好きなので、そういうのを楽しみながら、ちゃんと人から見てもらえるお話を作れる作家になりたい
アイデアの段階で自分が楽しめないと思うのであればやらない方が良いし、逆に、楽しくて仕方がないアイデアだったら人を集めて自分を削って形にすべきだ
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