コントロールルームに白い旗を追加した
それらは真っ白ながら、わずかに色づいても見える
この旗もまた、僕が言いたいことを詰め込んだモチーフだ
旗というのは、国家だったり、民族だったり、機関だったったり。
そういう集団の個性を象徴するものだ
このコントロールルームの旗にも、かつてはカラフルに国旗などがプリントされていた
ただ、人類がいなくなって長い時が経った
その間、付近の恒星の光などに当てられて色が褪せた
そうして真っ白になった
つまり、人間が主張している国や民族などの括りは自然の前には何の意味も持たず、人類が滅んだ後に風化という形で消滅する
そして最後には同じ真っ白な布切れだけが残る
それは風にたなびくことすらなく、ただ石膏の彫刻のようにしてそこにあるだけだ
ロボにはそれらが同じようなものに見えるのだろう
人間のなれの果てを骸骨として描いたので、国家の成れの果てを白い旗として描いた
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