メカデザインの良しあしを考えると、脚本にも通じる知見を得ることができる
まず、メカデザインの話をすると、
僕は一応留年したとはいえ、プロダクトデザインの研究室を出た
機能が見せる美しさというのはプロダクトデザインの醍醐味だと思っている
そしてその醍醐味は脚本においても同じだということは少し前の記事でも書いたことなので端折る。
この記事で言いたいのは、全体のプロポーションが悪いと、全体的にバランスの悪い印象の作品になってしまうということだ
これはメカデザインに例えるとわかりやすい
アニメ、ゲーム、映画を見ていると、たまに、プロポーションが悪いデザインが出てくる
特に、車、戦闘機、ロボット、宇宙船のなどの、指向性のあるメカに当てはまる
明文化するならば、先頭の形の割には後部が短い、小さい。もしくは大きい。
というような感じだ
この先頭の形ならもっと全体が長いほうがいいだろ
と思ったりするのは大体。全体のバランスが悪いからだ
つまり、先頭の形というのは一見全体には関係ないように見えて、実は全体のサイズ感などを総括する重要な部分だということだ
そしてこのことは脚本にも当てはまる
始まりがなんとなく壮大な物語が10分くらいで終わってしまったら、なんだかバランスが悪い
逆もまたしかり、2時間の長編映画の終わり方があっけないとそれはおかしな印象になる
これは抽象的な感想などではない。バランスの悪いメカデザインと同じように、図形として具体的にな裏付けのある違和感だ
だから、土台からしっかりと考えて作らないといけない
10分のショートアニメならばそれを踏まえて見せるべきだし、2時間の長編映画ならそれを踏まえて見せるべきだ
個人的には、今のアニメ映画のほとんどが、ショートアニメと同じような始まり方をするのでなんか物足りないなと思っている
始まり方は映画本編の長さを潜在的に観客に伝えるものなので、終わりまで考えて作らないといけない
タイトルコールを出すタイミングには気を配るべきだ
メカデザインに例えて考えるとわかりやすいことに気が付いたのでメモしておく
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