まず、この作品を作った動機について、
言いたいことを言うために作品を作っているわけではない
それは過程であって結果ではない
僕が求めた結果は、言いたいことを言うということではなく、自主制作を作ったという事実そのものだ
つまり、これは儀式みたいなもので、僕がこの映像を作ることは、僕が次のステップに進むために必要なことだった
それは、自分という存在を証明するための作品でもあるし、自分がスキル的にも成長するためのものでもある
それを実現するために、言いたいことを言う映像というのを作ろうとした
では、その言いたいことについて、
僕が言いたかったのはおおざっぱにい言うと、反文明、魂のメカニズム。その2つだ
まずは反文明について、
人類が地球上でやってきたことは総じて言うと悪でしかないが、それは人類が加害者ということとは少し違う気がする
人類が道具やらを発明して生産し、捨てることで地球は傷つけられてきた
いくつもの種を絶滅に追いやり、遺伝子もいじり始めている。
そういうのを聞くと人類は悪い存在かとも思えるが、それは人類が望んでやったことではないことを考えると、必ずしも悪とも言い切れない気がする
人類が生きるうえでの共通項を実践してきた結果、地球を破壊してしまったということに過ぎない
つまり、本当に悪いのは人類に課せられた運命では?
犯罪者だって、幼少期の劣悪な環境の結果、犯罪者として扱われてしまったともいえる
裁判でも減刑されたりしている
それは、犯罪者自身の悪の心だけで犯罪が起こっているのではなく、その悪の心を戒めるように育てることができなかった大人の責任もあり、周りの環境による結果としての被害者ともいえるからだろう
人類はそうしないと生き残れなかったし、だれも地球を悪くしようと技術を発達させたわけではないだろう
ただ、身の回りの生活を良くしようと心掛け続けた結果、こうなってしまっただけだ
あとは、似て非なる問題に、自殺。人間社会の生きづらさの問題もある
人間は知能が発達した動物なので、生きるのに関係のない苦しみも認識してしまう
頭がよくなればなるほど、知らなくてもいい事実に苦しむことになるし、ありもしない事実に苦しむというようなことすらも人間にはある
そういう苦しみを認識できる知能はいろいろなことを生み出せる反面、苦しむ必要のないところで苦しむような、生き地獄を生む可能性もはらんでいる
反出生主義という考え方もあるが、それに近いかもしれない
人間は生まれたくて生まれてきたわけではなく、ただ気づいたら生まれていただけだ
そんな人生で苦しむ人がいるのなら、これほど残酷な話はない
その点において、人間は運命の被害者ともいえるのでは?
というのが長い長い前置きだ
人類はいろんなものを生み出した悪の根源のようであって、ただ同時に。人間は運命の被害者でもある
では、物語の主人公に、人間が生み出した道具であるロボットを選んだら、面白い物語になるのでは?
ロボットから見たら人間は生みの親であって、同時に、永遠の労働を課した悪の根源でもある。
ただ、そんな人間も同時に、運命に苦しめられた存在だった
この2つをカメラに収めるだけで物語は生まれると思ったので、今回はそれを伝える物語にしたわけだ
そして、2つ目、魂のメカニズムについて、
僕は魂についていろいろ考える人間だ
僕自身が体が弱く、魂に対して疑問視しているような人間なので、日ごろから考えている
今も、右の指と左の肘が痛い
そんな人間なので、魂という存在にスピリチュアルなことを感じることもない。完全に現象の一つとしてみている
魂は単なる認識が生んだ事実でしかなく。それは構造としては鳴門海峡の渦潮と同じようなものだ
という話は別でしているのでここでは割愛する
魂が生まれるメカニズムをこの作品では伝えたかった
魂(自我)が成立するためには2つの段階、条件が必要になる
一つが、自という概念の認識、
そして次に、他という概念の認識だ。
世界が観測できたとき、初めに、自分と世界との境界が生まれる
鏡を見て自分という存在を見て理解するのかもしれないし、自分の体が世界に干渉している様子を見て、自分という器を知るかもしれない
そういうことを経て単なる情報の漂う場でしかなたっか世界に、情報の渦とそうでない部分という、2つのエリアができる
それは初期の魂で、嘘をつくこともない。騙すこともない。他を欺くという行為を知らない
そもそも他という概念がないので当然だ
そこに、第二段階、他という概念が生まれると、魂はもう一つ次の次元に行く
自分が世界に干渉しても、その干渉が反射ではなく、屈折によって帰ってくるような存在に出くわす
そうすると、世界には自分以外の魂の領域があるということになるので、欺く、騙すのようなことが生まれる
これが今の人間だと思う
ちなみに、今回の作品で描いた魂は第一段階の魂だ
第二段階に移行しようというところで物語が終わる
この、魂のメカニズムに関して、今回の作品では大まかに描いた
そういうのを人類が滅んだあとの宇宙船。という舞台で、映画館の警備ロボという主人公をもとに描いたのが今回の作品だ
これをどう言った形で公開するのかはまだ未定で、正直、見せるのも恥ずかしくなってきたのでどうしようか悩んでいるところだ
少なくとも誰にも見せないのは悲しいので、ひっそりとどこかで静かに公開するか、限定公開で見てもらうか、もしくはホームページのみで見れるようにするか、
あと、直近の話だと、すでに別の作品のアイデアが固まりつつあるので、そっちも頑張っている
指も痛く、顎も痛く、文字を打つのさえも痛い感じです

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