指が痛く本調子ではないためにHANA-BIを見た
北野武らしい直線的で図形的なカット、レイアウトに加え、脚本も良かったと思う
北野監督の作品の中で一番好きなのはソナチネだが、このHANA-BIはその次か、その次か、くらいに面白かった。
今回この映画を見て気づいたことが、カメラを向けるべき主人公たちとは関係のないところにカメラを向けていることだ
北野武演じる主人公の周りで物事は進んでいくが、それとは別に、序盤で大けがを負って不自由な身になったおじさんがいた
そのおじさんが絵を描いている様子も最後までカメラで追ってはいるが、それは脚本としては主人公とはあまり関係なかった気がする
それなのにあの様子があってよかったと思ったのは、その絵を描く様子を見せることで、映画として切り取った世界を広げることにつながっているからだろう
これと似た見せ方で、アニメ、日常の見せ方も思い浮かんだ
日常では、小話と小話の間に妙にフォトリアルテイストな風景アニメーションが挟まれている
それにより、ゆっこたちの周りにある世界が潜在的に、見る人に植えつけられる
あとは、あまり関係ないかもしれないが、
はかせの周りの話と、ゆっこの周りの話。アニメ中盤くらいまで交わりがほとんどなかった
つまり、あの世界観で2つの独立した物語が進んでいた
そういう見せ方も、カメラが切り取る世界を広げることにつながっている気がした
こういう見せ方は今回見たHANA-BIや、北野武特有の見せ方というわけではないだろうが、そういう話の見せ方をすることにより、作品の世界が一段と広くなるということは今回気づいた大切なことだと思うので、ここにメモっておく
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