江戸東京博物館に行って気づいたこと、現代の萌イラストと浮世絵の共通点

先日、江戸東京博物館に行って気が付いたことです

今日の個性のない萌イラストを嘆きつつ、考えなしに個性を捨てることができる現代絵師をうらやみながら創作している僕ですが、なにも個性が無いのは今に始まったことではない気がしてきました

先日、大学の講義の合間に、趣味の博物館めぐりをしてきたときのことです

その日は両国の江戸東京博物館に行き、主に江戸~現代の東京について学びました

展示されていた浮世絵を、僕はイラストレーターとしての視点からその作品を見ていたのですが……、作者が違うくせに、人の顔は同じでした

まるで、一つの絵を見本に何枚も書いているように同じ顔、顔を顔として描かずに、一種の記号のような印象です

皆総じて斜めからの視点。あおりでも俯瞰でもない。アイレベルと同じ高さに顔がある絵でした

そして、僕は思いました

これは現代の萌イラスト文化に似ている

現代の萌イラストにおいて、顔が斜めの絵が多いのも、皆がそうしているからではないだろうか

同じような絵柄になるのは、上手な人の絵を哀れなことに模写し、真似してしまうからではないだろうか

そうした風潮を僕は嫌い、抗ってきたつもりではあった

個性を奪う教育方針、社会システムが若者の描く絵柄となって、萌イラストに現れていると感じていたのだが……少し違った

浮世絵から察するに、日本人には昔から人に合わせる本能、国民性があったのではないだろうか

それは現代も江戸時代も同じ、だから浮世絵も萌イラストも。同じような構図でしか進化しない

つまり、個性のない絵を描くということは今に始まったことではないということだ

これに気づいたので、浮世絵が少し嫌いになった

浮世絵のいいところ

とは言いつつも、浮世絵は日本固有の文化で、価値の高いものだと思う

浮世絵には、構図に特徴的な何かを感じます

被写体をあえて遮る構図、そういった点が面白い

そういった点は僕の作品にも取り入れていて、何か似たようなものを感じました

今後は取り入れていきたいです

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