kanonを見ている、没入感のある映像づくりなどについて

kanonを見ている

京アニのアニメはほとんど見てきたが、kanonだけはいまだに見ていなかった

Kanon_1
(C)VisualArt’s/Key/百花屋

没入感について

京アニの作品は実際にその世界に入り込んでいるかのようにさえ思える没入感が好きだ

その没入感を可能にするのは色、音、エフェクトなどの細かな作りこみだと思う

kanonの場合、撮影処理が特に、その場の空気をうまく表していると感じた

序盤の冬の寒そうな感じ、ソフトフォーカスがかかったような撮影処理、

夕暮れの光のグレア、そのほか、細かい表現が的確に既視感を刺激してくる感じが良かった

没入感というのは、既視感を刺激することではないだろうか

色や音などで既視感のある印象を伝えることができれば、世界観への没入感となって作品の魅力になる

僕がやっていることを例にすると、仮想世界の中に椅子やベンチなどを配置することだ

椅子やベンチは既視感があるアセットだし、座った時の景色を想像したりもできるし、座面の高さは大体決まっているので、スケール感もわかりやすくなる

なので僕は椅子とかベンチを多用していたが、それは別に、椅子とかベンチである必要もないということだ

一般化するならば、見る人に既視感を与える演出。

それが没入感に必要な考え方なのでは? と思った。

カメラワークで見せる場面の方向性

kanonの3話くらいだったかと思う

食事のシーンで立て続けに似たようなカメラアングルから繋がるカットがあった

ただ、最初のカットは食卓を俯瞰目でとらえていて、

次の次のカットくらいでは食卓をあおるようなカットでとらえていた

この2つの違いは、そのカットで食卓をどういう場に見せたいかの違いだ

最初、食卓で元気に食べる姿を見せたいカットでは、俯瞰から食卓を映し、元気な印象を演出した

そして、それを見せた後はいつも通りの落ち着いた食卓の展開が始まった

落ち着いた状態を見せるために、あおり目で、安定感のあるアングルに変わった

そういう、カメラアングルで見る人に演出の意図を感じさせるのはアニメの基本だが、これだけわかりやすくその意図が感じられるカットも少ないので、備忘録として記しておく

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