オリジナルアニメの尺について

アニメファンの一人として、オリジナルアニメというのは文化として盛り上がってほしい

アニメが漫画や小説のメディア展開の一段階として作られるのではなく、企画からすべてアニメのために物語が作られるというケースがもっと増えてほしい

そういうのはオリジナルアニメとか呼ばれるのだが、それはOVAとは少し違う

OVAというのは、ディスクなどの媒体で販売することを想定して制作された作品のことを指すらしい

フリクリみたいな作品だろう

そういう作品は、少し前のOVAブーム後、多くは制作されていないような風潮だが、

ただ、ここにきて、みんな配信で作品を見るようになったというのもあり、OVA的な作品に需要が集まりつつある気がする

これまでの流行のアニメと言えば、12話単位でしか作品を構成できなかったテレビ放送の作品が主流だった

それが話題になるのはしばらく続くとは思うが、

一方で、すでに配信でほとんどの視聴者が見ているというのは事実だろうから、12話である必要性は実際のところどこにもない

というような前提のもとに、オリジナル企画のアニメについて思ったことを書くが、

基本的に、オリジナルアニメという文化自体は応援したいと思う一方で、12話という縛りに縛られたがために失敗作になってしまったような作品が多数見受けられるので、いつも残念に思う

例えば、サニーボーイだって、世界観もキャラクターも大好きなのだが、全体的な話数としては8話くらいで作っていたら完璧だった気がする

あとは、永久のユウグレというアニメも、世界観設定や舞台設定などはだいぶ良い感じの作品だったのだが、12話というフォーマットを意識しすぎたためか、惜しい感じになってしまった

伝えたいテーマがオリジナルアニメにはあって、それは大抵面白い

が、テーマだけで12話持たせるのは難しいので、他の要素を付け加えて作品として体裁を整える必要がある

考え無しにそういう展開を盛り込むのもよくないというのは制作陣もわかっているので、企画のテーマに寄り添ったような展開で肉付けをしていく

この、肉付けの作業がオリジナルアニメの企画で最も大切な工程だと思う

もちろん、企画の段階でポテンシャルがあるというという前提ではあるが

例えば、まどマギはオリジナルアニメに分類されるが、最初から最後まで面白かった

というのは、最初から最後までキュゥべえもキレッキレだし、魔女同士敵対してるし、というような、作品の企画段階からあるテーマを伝えるのに不可避な展開のみで構成されているからだった

微妙な感じで終わってしまうオリジナル作品は、肉付けするために盛り込む展開が、テーマを体現する一例としてでしかないという特徴があると思う

企画立案と構成は別の能力だということなのだろう

漫画原作の作品が12話でも24話でも余裕で持つのは、そもそもアニメ化する漫画は連載しているような漫画だから、

12話でも24話でも持つことが約束されたお話ししかやらないからだろう

ただ、オリジナルアニメは12話持つかどうかという視点で企画を作っていなかったりするのかもしれない

そういう気もするので、個人的には、オリジナルアニメはまず、枠という概念を取っ払って作ったほうが良いと思う

劇場版の尺感はちょうどよいと思いつつも、120分という枠ですら長い作品もたくさんある

蛍火の杜へ、だったり、ルックバックだったり、

そういう名作はあの長さが完璧で、その完璧を崩してまでフォーマットに合わせるというのはあまり好きではない

なぜフォーマットに合わせる必要があるのか、僕はそこまで知識があるわけでもないのでよくわからないが、

実際のところ、ここ数年で配信での視聴が普及し、ネットフリックスやアマプラなどのオリジナルアニメがヒットしたりもする世の中において、12話という枠自体がそもそも過去の遺産になっているのでは、

それをぶら下げたままなので、企画の持つポテンシャルをフルに発揮できていない気がする

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