最近、ブルーレイが届いたので、見てみた
だいぶ昔に見たっきりで、それ以降、配信などされていなようで、いつでも見れる状態にしておきたかったのでブルーレイで買った
見たアニメは全て、スプシにまとめているのだが、以前見たときは2番目の話が一番好きだったようだ
僕は今回見てみて、最初の話(彼女の想いで)が一番楽しかった
まず、作画、背景が良いというのもそうだ
宇宙船の描写も、メカ的に作りこまれた設定が見られるようで楽しかった
宇宙船からコックピットの一部ごと外れる様子などは、地球の戦闘機などとは全く違う環境で飛ぶ宇宙船ならではの設定で、本当にそういう未来になってもおかしくないんじゃないか、というような説得力があった
そういう、空想の科学を具体的に書いているという点で、あの話はとても良かった
巨大な宇宙船の中で、亡くなった人間の記憶が永遠に生き続けている
それにより、足を踏み入れた船員たちはトラウマや欲望を突かれ、幻覚を見せられてしまう
最初から、症状は表れ始めていたのだろう
後から見ると、設定上破綻のない、科学的根拠も感じられる作品だが、見ている最中は本当にスピリチュアルな作品なのかとも錯覚してしまう
ひぐらしのなく頃にもそうだが、
ああいった、一見するとスピリチュアルでホラーっぽい展開だが、実はそれは科学的な原因がある、割とリアルな作品だった
というのは結構好きだ
「彼女の想いで」についても、そういった楽しさがあったし、それを、あの短い尺で作っているという点で、改めて参考になる作品だと思った
2番目の「最臭兵器」については、単純明快でわかりやすい展開が面白かった
以前見たときに一番楽しかったというのも、そのわかりやすさによるものなのだろう
今回見てみて、この作品に関しては、兵器描写を描きたかっただけなのかもしれない。というのは思った
物語の運びとして、キャラクターや事実関係が序盤の説明パートで明かされるのはよいとしても、
そこから米軍が動き出すまでの間、事実関係の変化がない
ただ、主人公が移動しただけなので、その間はひたすら、パニック映画みたいな、ある種のシミュレーションみたいな展開が続く
兵器描写や爆発描写に力が入っていて、逆に、そっちが主役の映画みたいにも思えた
さすがにそうはならんやろ感はあったが、
最後のオチは、一応覚えていたにせよ、やはり面白いものだった
3番目の大砲の街に関しては、1カットで作られるという、実験的な作品だ
現代社会のすべての仕組みを大砲に見立てているのかもしれない
絵柄がおとぎ話っぽいだけあって、話も抽象的で、寓話っぽい雰囲気だった
最近は次に作るショートアニメーションのアイデアを探しているので、参考になった。
ただ、登場人物たちの結末を映すだけでも、物語はちゃんと終わる
ショート作品だとちゃんとした構成にできないこともあるかもしれない
だからこそ、最臭兵器のように、一つのアイデアを壮大な作画で描いたり、
彼女の想いでのように、事の結末を描くだけだったり、
構成で考えたうえで作品を作らないと、ちゃんとしたショートアニメーションにならないんだな、と思った
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