たぶん次に作る映像の企画

このアイデアは、集団の一人としての人間が、自分の生きる意味について問い直せる作品にしたい。という気持ちから生まれた

ここ数日考えている

ただ、いろいろ考えていくうちに、やはり、魂とは何かとか、そういう根本的なことに傾いていっている

ひとまずここでは現時点での構想を抽象的に記す

人は生まれながらにして何かの使命を持っていると思いたいところではあるが、実際にはそうとも限らないし、使命を全うできるわけでもない

そればかりか。使命が何かすらわからずに死んでいく人も多い

そういう世の中が悲しいとは思いつつも、仕方がないことだとも思う

それを見つけるのは難しいし、そもそも見つけないでもなんとなく生きていける社会だ

なので、そこまでの問題でもないのかもしれない

ただ、とはいえ、実際問題。自殺してしまう人もたくさんいるし、生きがいを感じていなさそうな人もちらほら見受けられる

そういう状況にせめて、自分の生まれた意味、人間はなぜこうして自我を持っているのか、自我は我々にどういう苦しみと楽しみを与えるのか、

というのを自問自答するきっかけになるストーリーを作ろうと思った

ここからはまだ検討中なので断片的に記す

ドーム

ドームは卵だ

人間の原型がその中にいて、その中で一生を終える場合もある

ただ、主人公はその中で自分の存在意義について疑問に思い、ある種の信仰を獲得して、卵から出てくる

自分で殻を破って出てくる

城はすべてのドームに生きるためのあれこれを送る施設だ

ドームと城は需要と供給の関係で、これは世界経済を暗示している

そこで永遠に繰り返される御恩と奉公になんの意味を見出せるのか、

そこに本当は意味なんてない

だからこの物語のクライマックスは、その意味の無さに子供たちが気付き、新しい世界を見つけて時間を進めるところにある

映像を見た人たちはこの世界になんの意味もないことを悟るだろうし、それに打ち勝とうとする子供たちを見て、自分たちの状況と重ねるのでは? と思う

それこそがこの作品を作る一つ大きな意味になっている

かわいい動物

直径30センチくらいのふわふわした浮遊する動物

ふわふわしているのでかわいい

このかわいい動物は自然の象徴だ

自然のメタファーだ

羽をむしって皮を裂けば外見からは想像つかないほどに真っ赤な血肉があり、それはおいしく食べられる

水分補給もできる

子供たちはそれを加工して食べている

ちなみに、子供が死んだら、このかわいい動物に食わすことで、弔われる

中国の奥地で行われている鳥葬から着想を得た

この世界の子供たちも、空に帰りたいのかもしれない

子供たち

子供たちはわりとそのまま、人間を示している

ただ、年齢は12歳ほど、異性を意識する直前くらいの年頃というのはこだわりたい

そしてその子供たちには時間という概念がないので、いつ生まれたかもわからないし、そもそも生まれるという概念すらない

主人公以外はそういう子供たちだ

そこに主人公が現れる

主人公に芽生えた羞恥心や闘争本能などの人間味はその子供たちに波及し、最終的には自然から生きる意味をとり戻す

双子

双子は管理人

かわいい動物が集まってできているので、双子が消えるとき、かわいい動物になって空へと消えていく

かわいい動物は自然の象徴、つまり、双子は自然を具現化、奇跡、神。話せる自然。

言葉を子供から子供に瞬時に移したりする

基本的には子供たちには干渉しないが、カリスマ性があるので子供たちはそれに従順だ

それはまさしく自然であり、良くも悪くもルールだ

この無言のルールに縛られて子供たちが永遠に同じことを繰り返す

野菜

野菜はかわいい動物とは対ぐうのような関係にある

野菜は子供たちが作ったものだ

つまり、自然から人間が作ったすべてのメタファーだ

人間が自然を制御し、自らの意思で種をまいて収穫する

それは現代文明のすべての営みの根本で、そのメタファーだ

最後に野菜の花束を誰かに送るのは、花のような外見の価値ではなく、食べれる贈り物として、この作品の世界観を物語る仕掛けだ

その他

この作品はまだアイデア段階なので、一応細かい構想は伏せておく

どこで公開するかもわからないし、人が登場するので、だれかメンバーを募るなりしないといけなさそうだ

どこかに企画を持ち込むなり、お金をもらってくるなり、いろいろ考えているが今のところはどうなるかわからない

ひとまずは今作っている自主制作を完成させた後、どこかに企画を提案してみたい

というわけで、とりあえず具体的には伏せておく

ただ、一つ言えることは、この作品は今のところ、キャラの雰囲気から世界観から色味まで、すべて僕の頭の中で完成している

特に、作品の持つ雰囲気、アニメで言うところの色はとてもよく、僕の大好きなノスタルジーな雰囲気を強く感じている

砂漠、子供たち、今思ったが、これはイエメンだ

イエメンの砂漠の中にあるジバームだ

僕はイエメンが大好きで、何回かその国について記事を書いた

詳しくはその記事を見てほしいが、イエメンという国には強烈なノスタルジーを感じる

いまは渡航禁止なのでいけないが、お金と時間と健康が確保できたら行きたい

イエメンは宗教上の理由により、女性がほとんど外出していない

男だけの砂漠の街、僕の嫌う変化がない、時間がゆっくり流れる国な気がする

そして、僕の嫌いなお酒もない。宗教上の理由でだ。酒屋的などの店はないので、健全でさわやかでさらさらした印象だ

イエメンについては語ってしまいそうなのでこの辺にしておくが、とにかく、この物語は僕が持つイエメンへの雰囲気をなぞって作られている気がする

というか、今考えているほかの脚本も、どこか砂漠っぽい気がする

これは今後の作家性に繋がってくるのか

今考えている作品も砂漠の中だ

完全な砂漠でもなく、サバンナみたいな感じだ。砂嵐が吹いていたりする

そういう寂しい世界で、ドームの中に閉じ込められた子供たちと、双子の存在

そこからアイデンティティを獲得して自分たちの歩みを進める人間の姿

そういうものを描きたい

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