世界で売れる作品

最近、嗜みとしてK-popを聴きだした。

大昔、少女時代とか、そのころに少し聴いた以来だ

あの頃からKPOPも進化し、様々なアーティストが登場している

ここ最近のKPOPの勢いはすごい

流行に疎い僕の耳にも入ってくるくらいなので、相当の流行り様だ

世界的に人気があるのではないだろうか、

確かに、個人的に感じる韓国の文化イメージに、KPOPの音が違和感なく溶け込んでいる感じはある

違和感なくというのが重要で、世界から見てこの国はこういうイメージだ。というようなイメージを阻害しないジャンルの音楽が、ワールドワイドに通用する音楽になる気がした

違和感なく溶け込んでいるという結果にたどり着くには、それに至る理由がある

例えば、OMGなどを聴いていると、韓国語のチェだとか、ニョみたいな発音が英語とEDMと相性が良い気がした

EDMと韓国語の相性が良いのかもしれない

あとは、韓国は近代的で、半導体なども強いイメージがある

加えて、ハングル文字も、中国語の繁体字のような圧迫感のあるアジア感はない。

ハングルの発音と文字の滑らかな印象と、近代的な国、整形文化に代表されるような人工的なイメージ

そういった印象がKpopの音とマッチしたので、これだけ受け入れられるものになったのかもしれない

そして、似たような理由でブレイクした日本のコンテンツとして、シティポップが挙げられると思う

シティポップも、主に海外で少し前から人気が出ていて、最近は落ち着きつつあるものの、一つのジャンルとして定着しつつあるような雰囲気もある

なんとなく、演歌の流れを汲んだJPOPというような風潮だ

僕は日本人なので、日本語が海外から見てどういった印象に聞こえるのかはよくわからないが、やさしい印象だというのは聞いたことがある

もしそうならば、それがシティポップ特有の哀愁漂う雰囲気にマッチしているというのもあるかもしれない

リミナルスペースのようなノスタルジー成分を含んでいるのかもしれない。

音楽で言うところのヴェイパーウェイヴみたいな感じだ

シティポップについては、主に流行っているのは昔の音楽で、最近の音楽が流行っているというわけではないので、その点のフレッシュさでは韓国のKPOPのようにはいっていない。

ただ、Vaundyや、サカナクションも、シティポップの雰囲気を汲んでいるようで、最新の流行と昔の音を組み合わせる風潮はおしゃれなアレンジとして受け入れられているようにも思える

そういった風潮は個人的にも好きだ

古いものをマネしても、それは模造品ではないので、特段大きな感動は生まれない

ただ、古い要素を取り入れて新しい音を作る。というようなアプローチは大好きだ

パクりとインスピレーションの違いにも似ているかもしれない

下手にKPOPを真似てよくわからない音楽を量産するくらいなら、そもそもの日本語のポテンシャルを解き明かして、それをもとにジャンルを作って売っていった方が良いと思う

そっちの方が結果的に良いものが出来上がる

シティポップと並ぶ日本特有のジャンルとして、カワイイ文化がある

きゃりーぱみゅぱみゅが人気になったり、ベビメタが人気になったり、

電波系や、アイドル文化、アニメ文化、

カワイイ文化は日本特有の雰囲気みたいなものの結果、自然発生したジャンルだ

自然発生したジャンルは強い。

真似をしたら良くても単なる二番煎じにしかならないが、自然発生したジャンルはその道のパイオニアになれるだけでなく、量産化もできる

自然発生したジャンルはもはや文化なので、コンテンツの持つ凄みを含み、見る人を満足させる

日本の場合は、内向的な国民性、高い技術力、子供っぽい外見、やさしい日本語の発音、

とかが影響し、アニメ文化やアイドル文化が生まれ、結果としてカワイイ文化として派生している気がする

それに、精神的な病み率の高さなどが加わると、メンヘラっぽくなる

カワイイ文化には若干のメンヘラ成分も含まれている

そんな細かいニュアンスが外国人に伝わっているのかについては何とも言えないが、

ただ、そういった風潮は日本人に最初から備わっているもので、

例えば、ミニモニのMVなどは2000年初頭の作品だが、きゃりーぱみゅぱみゅに繋がる不思議要素がある気がするし、

ジュディマリの曲やジャケットも、個人的にはそういう、若干の病み成分を感じる

そう考えると、カワイイ文化に深みを加えたのはバブル崩壊からの不景気が影響しているのかもしれない

不景気によるふさぎ込んだイメージは世界的にもあるかもしれないが、日本は特に、バブルの崩壊もあったし、超能力ブームもあったし、

先述した、日本人と日本語の持つ特徴(ポテンシャル)が正当進化し、アニソンやアイドル系みたいなものが生まれたのかもしれないが、

それらとは枝分かれし、病みを含む世界観が少し加わり、かわいい系になったのかもしれない

病みがグロテスクに変化したり、メンヘラっぽい現実逃避系の歌詞に変化したり、

それをあえてすこし隠し、見え隠れする病を愛でるようなジャンルが生まれたり、

要するに、今のカワイイ文化やアニソン文化は、日本人がごく自然に創作してきた結果、ある世界観で、

その世界観というのは日本コンテンツの系譜を汲んだ正当な文化だし、そういうものは世界的に評価される可能性がある

例えば、日本のアニメを海外に売っていく際、

日本が世界からどう見られているかを意識したうえで、脚本、ルックを考えていくことができれば、ワールドワイドに楽しまれる作品が出来上がるのでは?

と思った。

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