難解な映像作品には2種類ある
難解にしないと伝えることができないから難解になってしまった映像作品か、
難解にしないでも伝えられることをわざわざ難解にして伝えている映像作品か。
例えば、エヴァンゲリオンは、どちらかというと前者に該当する
僕が見るに、庵野監督の伝えたいことを伝えるには、あれくらいに難解になるのは不可避な気がした
つまり、あれが最適解だ
そして、そういう作品はなんだかかっこいい
何故なら、常人には理解できない神聖さが作品に含まれる気がするので、レベルが高いように思える
なので、その難解成分だけを混ぜて作ったような作品が出てきやすい
映像技術の披露のために、難解なテーマのようなものを混ぜて作ったような作品だ
作品を作る動機にするために、何かテーマが必要となる
そういう場に遭遇したときに、難解をはき違えた人が作ると、単なる意味不明な作品が出来上がる
映像技術に動機づけをするのであれば、難解な作品という価値ではなく、シュールな作品。という価値にするべきだ
なぜなら、何もないという価値を肯定するシュルレアリスムのコンセプトは、映像技術を披露したいから作品を公開したいけど特に言いたいことはない。自分の好きなものを描きたい。つまり中身はないけど外見を作りたい。というストーリーに寄り添う価値になるからだ
僕は今、作品を作っているが、難解な作品にはならない予定だ
難解な作品にあこがれはするが、僕にはまだそこまでやれる実力がない
それに、ここまで書いたような、偽物の難解な作品にはしたくない
なぜならそれはすぐにばれるからだ
もしくは疑われるからだ
なので、映像作品は、意味ありげくらいの印象がちょうどいい気がする
死を表現するのに骨を使えばいい
それは死を表現するために使われるモチーフの中では、最もストレートに人に働きかけるものの一つだろう
ただ、それではつまらないから別のものにする……というのがエスカレートした先にあるのが、偽物の難解な作品だ
本当に難解な作品は、何かを表現するという動機に対して映像で見せるべき答えが最初から、難解だ
むしろ、わかりやすくかみ砕いても難解になってしまうのが難解な作品のはずだ
その点、庵野監督のエヴァはそれを示すために最短距離で映像を作っているようなのに、世間から難解だという印象で見られている
だからすごい
本当に難解で、それを楽しめる作品はエヴァとか、ほんの一握りの作品だ
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