現在制作中の自主制作では何を伝えたい?
大枠としては、魂が出来上がっていく過程を見ていくというものなので、フェーズに分けるのが良いのかもしれない
もしくはレベルなどでも良いか。
ロボは最初、限られた劇場内で目覚める
そして、与えられた世界を疑い、外の世界を発見する
そして旅をし、同類とみられる存在を見つける
他の概念を見つけはしたが早々に失ってしまった。
そうしてこの世界の苦しみや人間の身勝手さを抽象的に感じ取る
ロボはエレベーターに乗り、真実を知るために反逆する
戦いの末、他のロボを殺し、罪を背負って天球ディスプレイを抜ける
天地が逆の反転した世界に行き、神を目の当たりにしてすべてを止める
というのが物語の大枠だ
ここで、いくつかのキーワードが出てきた
目覚める→他人を見つける→真実を知るために反逆→目の当たりにする
これらのキーワードはそのままフェーズとなり得るものだ
ただ、それをそのままフェーズの名前にしてしまってはあまり面白くないのでもっと別の回りくどい表現にしようかと思う
何か一つのジャンルですべてを表してみよう
英語でも伝わるものが望ましい
動物、花、心理学用語、本、映画、神話の出来事、宗教用語
宗教用語とかではないか。僕はそもそも宗教になぞらえて作っていないので、意味的にマッチする宗教用語は無いと思われる
何かに例える。というのが重要か。
動物、花、心理学用語、本、映画、神話の出来事
いや、まずこの作品で何をフェーズとして扱うかにもよる
この作品で伝えたいことは大きく分けると2つの側面がある
ひとつが魂に必要な要素を獲得していくという物語の側面
そしてもう一つが、創るものと作られるものの関係性、人類のつくったものを停止させるという物語の側面
前者にするか後者にするか、どっちも作中で扱ていることなので、どちらでも大丈夫だが、
いや、でも後者は物語として一直線な構造じゃないので、フェーズという形では表しにくいか
対して、前者は獲得していく過程なので、何かを獲得するというのがそのままフェーズととらえられる
だったら前者なのか?
だとしたらフェーズとはいったい何だろうか、
僕がこの作品で伝えたいのは、
自分という姿、境界を認識する
↓
自分の外側、自分以外、世界という概念を知る、
↓
世界の中に他人を見つける
↓
罪を働く(この作品の場合はささいなこと。他人という概念があって初めて存在する罪は嘘みたいなもの)
と書いていて思ったが、これだとクライマックス=最終フェーズみたいにならないので少しバランスが悪いか?
この作品で伝えたいことは先ほどの2つだが、物語の展開としてフェーズになっているという意味では前者なのか?
だとしたらフェーズは、
自分の秘められた機能を発見する
↓
動き続ける世界、機械を目の当たりにする
↓
苦しみから解放されるために行動する
↓
全てを本来の位置に戻し、無に帰る
という感じか、
これは一つのロボがすべてを停止させるまでの作中でのフェーズだ
確かに、こっちの方が作品の流れから見たら違和感ないか、
魂の方はどちらかというと、フェーズではなくレベルか、
2つ併記してみたらどうが、いやそれは少しややこしくなりすぎるか?
物語のストーリーに沿ったフェーズ
つまり、創られるものと創ったものの関係。作られたものがすべてを停止させるというまでのフェーズだ
1,劇場でレーザーを発射。秘められた自分の機能を目の当たりにする(アバンなのでテキストとしては無し。入れるのであれば冒頭)
2,自分以外の機械を目撃。(劇場から出る前、タイトル後)
3,ネガティブ成分による自浄作用的な原理でタワーに上る(ゴミピットへの投棄前?)
4,自分たちを作ったものを目の当たりに(天球ディスプレイ通過前)
4,停止させる(物語クライマックスなのでテキストとしては無し)
魂の発生過程という側面からのレベル
一応レベルに関しても考えてみる
この物語冒頭から最後までのロボの成長過程は以下だ
1,自分の姿を目撃し、自分という概念を獲得(鏡を見る。作中ではほとんど描かれないのでテキストとしては無し)
2,自分以外の世界の概念の獲得(ここも冒頭では獲得している)
3,世界にある自分以外の他人の概念を獲得(攻撃しようとする戦闘ロボに他の概念を感じている)
4,嘘、攻撃、恥じらいなどの他人への干渉(不意にも戦闘ロボを破壊してしまう)
書いていて思うのは、こちらに関しては作者としての言いたいことが詰まっているとは思いつつも、作中では成長過程というよりかは、成長したために宇宙船を停止させるに至った経緯を説明しているという感じなので、作中でレベルが上がっているという感じでもない気がした
物語冒頭ですでにレベル2で、戦闘ロボを避けた時にレベル3に上がりかけているみたいな感じだ
さすがにそれだとtextで出して見せるほどのことでもないのか……?
フェーズではなく、アクトにする
チャットGPTに、フェーズとは別の表現が無いかと相談したところ、いくつか回答があった
そのなかでも、アクトというのがしっくり来たので、とりあえずアクトで考えてみる
ロボは行動を起こして宇宙船を停止させるのであって、その行動自体に、作品のテーマを感じられた
ただ単にact.2みたいなテキストを入れるのでも良いのだが、ここに何か表題を入れるのも検討してみる
アクトとフェーズの違い
アクトは能動的な行動なのに対し、フェーズは受動的な結果に近い
アクトによりフェーズを獲得し、それによって次のアクトを起こす。という意味で、アクトとフェーズは相対だ
なので、先ほどまで考えていたフェーズがそっくりそのままアクトに適用できるかと言われるとそうでもない
それを踏まえて、表題は何にするか
Act.1,レーザー発射(冒頭。テンポ的に無し)
Act.2,外の世界に出ていく、go outside(タイトル後)
Act.3,解放のためにタワーに上る、get higher(潜入前)
Act.4,すべてを自然に戻す、replace ALL(天球ディスプレイ通過時)
追記
同型ロボを持って帰るのは行動ではないのか?
この作品で言うところのactは終わらせるための行動だ
その行動に同型ロボを持ち帰るというのは含まれるのだろうか
一つ定義するとすれば、何かのきっかけがあって行動が発生するということだ
同型ロボはきっかけか。
だとすると、作中で行うきっかけと行動は、
レーザー発射→未知の予感と高揚感→外の世界へ(行動)
同型ロボに遭遇→悲劇の予感→すべてを止めに行く(行動)
行動は2つになるのか
対してphaseだとどうなるだろうか
フェーズとは何かの段階を示すので、その何かが何かにもよる
じゃあ何かとは何だ、
作品のテーマで言えば、「魂の生まれる過程」、「宇宙船が終わるまでの過程」
という感じか
あとは、フェーズが起こる前にテキストを入れるのか、後に入れるのかによってもちがうが、
phaseが起こることを予告するテキストなのか、フェーズが起こったことを報告するテキストなのか
とりあえず、フェーズに影響する事柄をあげてみる
「魂の生まれる過程」について:
自分という概念の獲得=ロボが自分自身を認知
他人という概念の獲得=戦闘ロボとの対峙
「宇宙船(文明)が終わるまでの過程」について:
これは過程もなにも、順序だてて作戦を遂行しているわけではないので、数字を振って過程とすることはできないか
いや、魂の生まれる過程は過程だからフェーズだし、
宇宙船を終わらせるまでの過程は行動なので、アクトだ
どっちにピントを合わせるかによって、フェーズなのかアクトなのかが変わるか、
整理する
アクト:文明が終わるまでの行動
レーザー発射→未知の予感と高揚感→外の世界へ(行動)→
同型ロボに遭遇→悲劇の予感→すべてを止めに行く(行動)
アクト:真似の結果の行動
レーザー発射を試みる(映画に感化された自分の真似)→タイトル後
同型ロボに映画を見せる(映画の真似)→映画館の扉が閉まった瞬間
警備ロボに紛れて忍び込む(警備ロボの真似)→警備ロボの隊列に合流した時
星をもとに戻す(周囲の真似)→天球ディスプレイを抜ける前(カットの都合上ここ)
フェーズ:魂が高度になるまでの過程
1,自分という領域の獲得=ロボが自分自身を認知→物語冒頭
2,自分以外という領域の獲得=外の世界を見る(本当は1が無しえた瞬間に2も自動的に決定するが、演出的な意図からこれをフェーズ2とする)→タイトル後
3,他人という領域の獲得=戦闘ロボとの対峙→ゴンドラがシャフトに入っていく
4,全ての創造主の予感=これに関しては魂の必要十分な条件ではないかもしれないが、自分の存在に疑問を持つというのはメタ的なことで動物とは明らかに違うことなので、これもフェーズに組み込む
→ゴンドラが天球ディスプレイに入る
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