
「空の青さを知る人よ」を見ました
天気を含めたストーリー
アニメではよく、主人公の心情に合わせて天気が変わるが、僕はあのような演出はあまり好きではない
そして、この「空の青さを知る人よ」においては一部そういう演出はあったが、この作品の場合は天気の変化がストーリーに深く切り込んでいたのでとてもよかった
登場人物の心情の沈み込みが雨として演出されているので、とってつけたような雨ではなく、ちゃんと物語に干渉してくる雨になっている
しかも、その雨が災難を呼び、終盤の山場になっていく
そういう展開を呼ぶための舞台装置として雨を降らせたのは良かったと思う
さらに、雨は上がるものだ
そういう、感情が沈み込んで上がっていく。というのを天気によって表現しているこの作品の終盤は面白いと思った
絵的にも、雨上がりの秩父を飛んでいく展開は爽やかでよい感じだった
天気と感情がリンクするのはあまり好きではないが、ここまでしっかり物語に干渉してくると、良いものになるんだな、と思った
SF設定について
この作品はサイエンスではないが、若干のSF作品のような嘘もある
その嘘を最初に見せる見せ方をもう少し工夫すべきだと思った
見えない壁に阻まれている感じはこの作品の中でも大きな嘘の一つだが、その嘘が最初にあっけなく出すぎていたので、そこが微妙な感じだ
もっと、キャラクターが驚く、戸惑う。というような、見る人が感じるであろうリアクションを登場人物がとるようにした方が、脚本に踊らされている感が減ってよい気がする
終盤の空を飛んでいるところについて
終盤の空を飛ぶ展開だが、あれは自分の中では賛否両論だった
この映画のタイトルにも含まれる”空”を近くに感じられるという点であの演出は良かったが、果たして空を飛べるまでする必要があるのかは少し疑問だった
空を飛べるので土砂崩れの中から人を救い出せたという、展開上の都合もあるかもしれないが、それだって、おじさんにはない若さがそれを可能にした。という理屈でも通る気がする。
あの演出に関してほかに何か意図があるのかもしれないが、少なくとも僕が思った中では、あの場面はあそこまで空を飛ぶ必要がなかった気がする。
全力疾走しておじさんを置いてけぼりにするような展開でも良かった気がする
あそこまで割と現実的な話に収まっていたのに、終盤だけ飛躍するのはなんだかもったいない気がした
まとめ
この映画は面白かった
音楽系の作品かと思わせといて、そこに重点を置いていない
それは中途半端な気がしつつも、実際の作品はそれ以外に見るべきところがある気がしたので楽しめた
山間の町の雰囲気を感じられる背景、演出も良かった気がする
エンタメ作品としてよくまとまっていて、ちゃんと需要をついている感じがする。安定して面白い作品だった
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