万博に行ってきた&紀伊半島一周旅

話題の大阪万博に行ってきた

ついでに、紀伊半島を一周してきた

紀伊半島

紀伊半島には行ったことが無かった。

特に、和歌山県は足を踏み入れたことない数少ない県だったので、今回、宿泊&観光などもして、また一つ全国制覇に近づいた

紀伊半島一周の最初、長良川河口堰に行ってきた

プリミティブな造形の建造物が連なっている場所で、こういう建築物を見るのが好きだし、情報量の少ない雰囲気が好きだ

実際行ってみたところ、そこまで雰囲気があるというわけでもなく、ただ大きな建造物が連なっている感じだった

ただ、そのふもとにあった川の内部を見れる施設? のようなものは楽しかった

その後、津に宿泊し、紀伊半島を南下し、三重県の尾鷲市古江町付近を歩いた

斜面にへばりついているような町だが、ここには自動車が通れる道が一本しかなく、

それ以外の民家へのアクセスはすべて階段のような路地のみだ

この古江町の街並みは想像以上に良いものだった

瀬戸内海の男木島のような雰囲気がありつつも、それ以上にディープで、知名度の低い場所のように思えた

男木島とは違い、上の方にも人が住んでいるようで、郵便配達の人が勢いよく階段を駆け上っている様子なども見ることができた

体力的な都合であまり深くは見れなかったが、また後日改めて行きたい

階段だらけの場所なので、足が動く今のうちにしか行けないようなところだ

その後はまた少し歩き、賀田という駅から新宮駅まで移動して宿泊した

万博

大阪万博にも行ってきた

会場内は結構混んではいたが、ぎゅうぎゅう詰めという感じでもなく、丁度良い混雑度合いな気もした

が、やはりパビリオンによっては長蛇の列となっているところもあったし、売店のような施設は買う気が微塵も起きないほど並んでいる様子が見られた

あとは、人工心臓を見たりもした

ips細胞なので、やはり生き物のように動いている

今後はこういったバイオテクノロジー的な領域に最新技術がシフトしていくという気もする

まだ他のパビリオンなどには行っていないが、今後の技術のトレンドとしては、もはやテクノロジーが発達しすぎて生き物のように見えてくるという領域になっている気がした

AIもそうだし、どんどん生き物に近づいている

その一つに今回見たips細胞のようなものがある気がした

あとは、大屋根リングもカッコよかった

今回は結局、予約制のパビリオンに1つと、予約なしで入れるパビリオンに1つ入ったが、それ以外の時間は建物を見たり、漫画を読んだりしていた

大屋根リングはその存在自体見ごたえがあるというのもそうだし、その上を歩いて会場を一望できるというのもまた価値のある体験だった

むしろ、変に地上を歩くよりも、大屋根リングを積極的に使って歩いて行った方が効率的な気もする

大屋根リングは円形で、その中心に森のようなエリアがある

つまり、リング内は点対称で、とても迷いやすい

実際、一回道に迷ってしまい、元来た道を戻るということもした

それに、大屋根リングは基本的に人が流れているため、立ち止まることはほとんどない

高速道路のような感じだ

止まらないでスムーズに移動できるという点で、大屋根リングは会場内の移動手段として使いやすい手段だと思った

多少遠回りになる程度でも積極的に使った方が良いかもしれない

この日は雲一つないほどの快晴だった

にぎやかで希望に満ちた感じの来場者たちと、多国籍な雰囲気、新品のベンチや建造物、

そして、雲一つない夕焼けと神戸の山の稜線、

それらを眺める大屋根リングからの景色はSF映画を思わせるような雰囲気だった

あとは、乾燥し、涼しい1日だった

涼しすぎて寒かったくらいだ

ちなみに、この寒さはこの夜の夜行バスでの悲劇の布石となる

この日は夜行バスで東京に帰る予定なので、19時ごろ会場を後にした

この後夢洲駅の地下鉄に乗った時、会場では花火が上がったようで、とても悔しかった

あと1分遅く出ていれば、会場で花火を見ることができたようだ

夜行バス

2度と同じ過ちを犯さないためにもこうして文章にして残す

夜行バスは最悪だった

いや、バスの運転はとても良く、今までで一番ストレスのないバスの運転だったと思う

大阪から東京までの長距離夜行バスだが、市街地でも高速道路でも不必要な加減速は無く、停車も緩やかでテクニカルな運転に思えた

バス自体も、3列シートのワンランク上の夜行バスなので、サスペンションなど少し工夫されているような感じもあった

が、そんな環境下においても僕は耐え切れなくなり、吐いてしまった

大阪からしばらくは問題なかったのだが、途中、京都を出て滋賀県に差し掛かったころ、急に気持ち悪くなってきた

遮光カーテンにより密室状態になっているし、夜行バスなので外は夜だし、消灯もする

そんな中でバスの揺れだけが強調され、まるで密室にいながら上下左右に揺られているだけという、最悪な状況に思えた

僕は窓際の席だったが、もし3列シートの中央列だったらと考えるとぞっとするし、実際、その中央列に座って10時間近く移動できる人は誇るべき才能だと思う

僕は、観光バス自体、ほとんど乗らない人間で、一人旅はしょっちゅう行っているが、それらはすべて電車での移動だ

前回観光バスに乗ったのは確か、立山黒部アルペンルートだ

あの時は1時間くらい山道を登るので、多少酔いやすい条件ではあったものの、昼間で、窓際の席だったこともあり、そこまで酔うこともなく目的地に着いた

小中高校時代にも観光バスに乗る機会はたびたびあったかもしれないが、その時も特段自分が酔いやすいタイプの人間だとは思ってはいなかった

そういうこともあり、今回。軽い気持ちで夜行バスに乗ってみようということになったわけだが、おそらく次は無い

東京大阪間は9000円ほどで、夜行バスにしては高いほうだと思うが、それだったら普通電車で東京大阪間を行った方が楽しみも快適性も莫大な気がした

夜行バスは逃げ場がないから辛い

実際、10時間の行程の1時間目くらいでシートに吐しゃ物をまき散らしてしまい、車内に大迷惑をかけてしまった僕ですら逃げ場はなく、そのまま東京まで吐しゃ物にまみれたシートで座ることになった

ここで搭乗、嘔吐、対応、下車までの経緯を備忘録として残すが、

大阪のなんばにあるバスターミナルで出発時間の20分ほど前に到着し、待った

車内には持ち込める荷物が限られているので、僕はスマホやカメラ、貴重品、電子ペーパー、アイマスク、紙スリッパなどを持ち込んだ

車内は3列シート、それぞれの列が独立していて間にカーテンがある。僕は窓際の席で前から3番目の席だ

外の景色はしっかりとした遮光カーテンで遮られていてほとんど見ることができなかったが、ボタンで留められているので無理をすれば見られる構造だ

ただ、周りの人の迷惑にもなりそうなので景色を見ることはしなかった

そもそも、夜なのでバスの車体がどう動いているかも把握しづらい

若干の不安を抱えつつも、しばらくは順調に過ごし、これなら大丈夫だな。と思う場面もあった

が、やはり僕はいろいろ不安になり、ずるずると考え込んでしまう性格なので、

もしここで酔ったらどうしよう、だとか、ひとたび考えてしまうとずっとそれに支配されてしまう

途中、京都駅でお客さんを拾ったあたりから、不安になってしまい、京都駅を出発してからしばらくしたら酔いだしてしまった

そもそもその日は、紀伊半島一周の疲れと、万博での寒さもあって、頭が痛く、吐く前に頭痛薬も飲んでいた

そうしてしばらく走り、滋賀県に差し掛かったころに、急に気持ち悪くなり、おそらく5分くらい粘った後、吐いてしまった

吐いたのは数年ぶりだ

一応、ビニール袋を構えてスタンバイしていたが、一瞬の出来事だったので間に合わなかった

それくらい急に来た

そもそもビニール袋も小さかったかもしれない

半分くらいはキャッチできたが、カバーできなかったモノは1m近く飛び、靴も汚れてしまうほどだった

口から靴に至るまでにあったズボンやパーカーも汚してしまった

吐くまでの間はこの世の地獄かというくらいに辛かったが、吐いた瞬間からは良いがスッと覚めた

これならいっそのこと、酔い始めたらさっさと吐いてしまった方が良いかもしれない

バスにはトイレがあったので、そこに早めに行くべきだった

あとは、ビニールは用意しておくべきだった……というか、エチケット袋は観光バスにもあるくらいなので、当然、夜行バスにはあるものだと思っていたが、何故かなかった

大きくてしっかりしたビニール袋があればここまでの惨状にならなかっただろうに

あとは、相当勢いよく吐いたということからか、口の中が気持ち悪くならなかった

大昔に吐いたときは口の中が気持ち悪くなる感じがあったが、そういうのは無かった

水があったのでそれですぐにすすげたからというのもあるかもしれない

ただ、やはり、吐いた後はのどが焼けたような感じがした

その後は無我夢中で吐しゃ物を集め、ビニール袋に入れつつ、次の甲南SAでの休憩時に、近くの乗客に乗務員に報告してもらい、ビニール袋などを借りていろいろ処理した

SAの多目的室でパジャマに着替え、汚れた服はビニール袋に入れて荷物室に移動した

座席も汚れているので、ビニール袋を敷き詰め、その上に僕が座って封じ込めた

直前に食べたのは豚骨ラーメンだ

匂いがきついというのも申し訳なかったし、そもそもそんなにたくさん食べるべきでもなかっただろう

油少な目で注文したが、やはり、吐いたところが脂っこくなるのが嫌だった

次は無いかもしれないが、吐く危険性のある乗り物に乗る前は、あっさりした、できればノンオイルな食べ物を少し食べるくらいが良いのかもしれない

その後、甲南SAからの8時間くらいの距離は、吐く前ほどではないにせよ、居心地の悪い空間だった

気分はすっきりしていたが、吐いてしまったことに対する申し訳なさと、ところどころに残る吐しゃ物の気配、カーテンで閉ざされて揺れる暗い車内にこれから8時間乗らないといけないという絶望感で気分は最悪だった

スマホの充電も20%を切っていた気がするし、そもそも手が汚れているのでスマホも触れないし、酔うのが怖いので触ろうとも思わなかった

あとは、パーカーは汚れてしまったので、それなしで過ごさないといけないのもつらかった

窓とカーテンの隙間から冷気がひざ元に流れ込んでくるので、寒い

余ったビニール袋を膝にかけていると暖かくなることに途中で気が付いてからはそうした

災害時などにはビニール袋が保温のために役に立つと聞くが、それを初めて実感した

ビニール袋は薄っぺらいが、効果は抜群だった。緊急時には寒さ対策の強い味方だ

とはいえ、他のビニール袋は座席や足元に敷いているので、膝以外の部分はやはり寒かった

特におなかが冷えて、手で温めたり、いろいろしたが、ひじ掛けも吐しゃ物で汚れていたのであまり動かせずに辛かった

そもそも、ビニール袋にくるまれているような状態なので、動くとカサカサ音がする

少しくらいなら良いが、周りはみんな寝ていると思われるので、それも派手に動けない要因となった

そんなこんなで全く眠れず、途中の3回休憩も意識が鮮明なまま、数時間耐えて神奈川の厚木?SAまで来た

あの時に見た朝焼けはとてもきれいだった

朝5時ほどだが、高速バスが多く停車していて、若者であふれかえっていて、

やはりこういう過酷な交通手段を使うのは若者なんだな、と思いつつ、1日の始まりをあの場所で過ごせたことはとてもすがすがしかった

僕が寝ている間に、毎日がこんな感じに始まっていたんだな、と思った

あとは、神奈川という地名にもものすごく安心したのを覚えている

あと少しで目的地に着くからだ

そのころになると外も明るくなり始めているので、暗く閉ざされた陰鬱な雰囲気には陥ってはいなかったものの、ただ、少しずつまた気持ち悪くなってきていたのが不安ではあった

バスが方向を変えるたびに、遮光カーテンの隙間から光が差しこんで暗い車内を伝っていく様子が印象的だ

夜行バスは基本的に高速道路を走っているが、乗客の乗り降りする前後は一般道を走る

大阪から京都までの間もそうだったが、この時間が高速道路と比べても辛かった

信号で停車したり、交差点を曲がったりするのは酔いを誘発する

僕は千葉県に住んでいるので、終点の津田沼まで乗ったのだが、そのころにはまた気持ち悪くなり始めていた

が、太陽は登りはじめ、それを遮光カーテンの隙間から眺めていると酔いも覚めるような感じだった

終点付近で車内には人が少なくなったということに加え、7時過ぎなのであまり寝ている人に配慮しなくても良い雰囲気になって来たので、今まで以上に派手に動いたり、外の景色を見ることができたからかもしれない

明るい車外の景色を見ていると、バスの揺れも把握でき、その乖離で起こる酔いも防止することができた

そうして津田沼に到着した

吐しゃ物や汚れた服類などは何重にも重ねた袋に入れて、口を縛って持ち帰った

世の中には4列シートで、東京大阪間以上に長距離の夜行バスが運行されている

今回のバスでも、3列シートの真ん中の列に座っている人もいて、僕みたいな人間が吐いてしまっても吐かずに、10時間近く乗っている人がたくさんいたということになる

夜行バスというのは酔いにくい人が乗る乗り物で、僕はそれには至っていない人間なんだなと思った

今後は可能な限り夜行バスに乗ることは避けたいと思う

のと同時に、今年はフランスや香港に行く予定なので、それに向けて、今回の教訓を生かして快適な旅にしたい

とりあえず、いろいろ勉強や準備をした上で、5月は飛行機で国内旅行でもしてみようかと思う

反省点

  • 車内にはウェットティッシュ、大きなビニール袋(黒色)が必須
  • 窓から吹き降ろす冷気などが寒いので、膝の寒さ対策が必要。
  • 口が乾燥してしまうのでマスクはあったほうが良い。
  • 吐いた場合を考えるのであれば、においの少ない、ノンオイルな食べ物を少し食べるくらいがちょうどよい
  • 酔い止めを飲む
  • 手の置き場として、小さな枕、布団などが必要
  • さわやかな香りを嗅げるもの(香水、ラムネなど)があったら多少マシだったかもしれない
  • 電子ペーパーなどの視覚的なコンテンツはむしろ酔いそうなのであまりよくない。音声のみで聴くコンテンツが良いと思ったので搭乗前にダウンロードしておくと良いかもしれない