フランス備忘録

1日目

早朝、羽田から出発した

始発電車に乗って羽田に向かったが、それでも時間ぎりぎりで、結局走ることになり、汗だくのまま飛行機に乗る

飛行機では隣に座っていた日本語を話せるコロンビア人の人がフレンドリーで、いろいろ話した

途中、SIMカードを落としてしまったようで、探すのを手伝ったり、eSIMの接続方法などを教えたりした

座席の下を探すということになり、おかげで20分くらい立っていることができた

エコノミークラスなので疲れが心配だったが、特段体が痛いということもない

飛行機での14時間はずっと昼間なので、長い一日というような感覚で、パリのシャルルドゴール国際空港に到着した

第一印象は、北海道みたい。だった

北海道がヨーロッパっぽいのは本当なんだなと思った

ただ、やはり、配色や物のデザインは日本では感じられないような雰囲気だ

床にこぼれた飲み物などは汚かったが、建物はきれいだった

空港からまず、バスを使ってB線の駅に向かった

バスは連結式で、結構運転が荒い

特に、ラウンドアバウトを通るときは結構なGがかかり、危うく酔いそうだった

そんなこんなで駅に到着し、CGワールドの方にチケットを買ってもらってB線を使ってパリ市内へ行く

各駅停車だったので、途中、治安の悪いエリアを通るため、いきなり怖かった

荷物をスられてしまいそうでひやひやする

しばらくして近く間に入り、地下鉄駅から乗り換え、パリのリヨン駅に到着した

地上に出るとそこは別世界で町全体がテーマパークみたいな感覚だ

歩道沿いのすべての店が美しく、これがこの国の文化だと思うと一層、遠くに来たという実感がわいてきた

今まで見るまでパリがこの世に存在すると思っていなかったと思う

知識としてあるのは当たり前だが、やはりこの目で見ると、その実在感が桁外れだ

この時のパリは1時間もいなかったと思う

TGVに乗り継ぐ前にお昼を買うことになったため、パリ市内を大荷物を持ちながら結構走った

当然、息を上げるくらい疲れたが、その直後に乗るTGVがどこから出るのかわからず、かつ、同伴するCGワールドさんの方ともはぐれてしまい、結構パニックになった

大急ぎでSNCFのアプリを開き、QRコードを見せてホームに入り、目の前にあったannecyの表記だけを頼りに列車に乗った

TGVは長大な編成で、かつ、途中に連結部もあり、乗る車両を間違えたら移動するのが面倒くさいし、場合によっては次の停車駅まで正しい席にたどり着けないことだってある

僕はホーム上を走り、空いていたドアから一か八か乗車し、デッキで大汗を乾かした

この時もまた超疲れた

心臓が止まらないか不安だった

あれほど息を上げて心拍数を上げたのは3年前に免許センターの講習に間に合わなそうになって以来だ

同じような境遇の観光客がいたようなので、片言の英語でこの車両であっているか聞いてみた

この時に初めて英語を話せた気がする。

やっぱり、追い込まれると話せるようになるんだな、という気がした

そのままデッキに座り込んで汗を乾かしていると、車掌さんみたいな人が回ってきて、僕に話しかけてきた

切符を見せて、ようやく席にたどり着く

疲労からか、なんだか酔いそうな気配があったので、酔い止め薬を飲んで眠ることにした

TGVは幼少期から知っていて、ずっと乗りたいと思っていた車両だ

印象としては、新幹線よりも静かで、乗り心地が良い

というのはたぶん、線路が良いからだろう

新幹線は上下左右ジェットコースターっぽい雰囲気すらあるが、TGVはカーブもほとんどないし、上下すらも緩やかだった

機関車も先頭部にしかないので、新幹線と比べても静かだ

途中、在来線のようなところを通ったり、なぞに停電したり、停車時間が長かったり、

日本の新幹線は線路もダイヤもすべて専用で形式ばった感じがあるが、

TGVはどちらかというと観光バスのような、不思議な雰囲気の乗り物だった

そうこうして5時間ほど、

アヌシーについてからは真っ暗で何が何だかわからなかった

かろうじて見える景色はモダンで美しいが、若者が騒いでいて治安が悪く、不安になる

窓を開けてEDM的なものを爆音で流し、歌っている車は結構怖かった

日本からぶっ続けで24時間以上移動し、3回ほど大汗をかいたうえ、大荷物を抱えてフランスの路上を歩いているときはもはや無心だった

アパートにはすんなりたどり着いたが、入り口がわからずに真っ暗闇の中をスマホのライト片手に入り口を探し、ようやく入り口を見つけ、自分の部屋を見つけた後も鍵を開けるのに苦労した

苦労したので下の階の人にドアの開け方を教えてもらおうと聞いたが、ものすごく嫌な顔をされて断られて、悲しかった

2日目

2日目は最初にアヌシーの見どころをざっと見つつ、そのあと、100Mという映画を見た

日本ではまだ公開されていないものだ

100メートル走というものをテーマに、生きる上で感じる他人との競争、挫折など、広くストーリーに落とし込んでいる点はすごかった

作画もなかなか凝った見せ方をしていたし、個人的にすごく楽しめた作品だ

映画が終わり、劇場を後にしようとしたところ、おしりの皮膚がかぶれて痛くなっていることに気づいた

まともに歩けなかったくらいだ

昨日から汗を大量にかいたし、ウォシュレットもないので清潔にできないし、それらがシャワーで洗えていなかったからかもしれない

日本だと湯船の文化なのでそこまで不潔にはならないが、フランスには湯舟なんてないので、ここまで悪化し、行動できないまでになってしまった

急遽、ベビーパウダーを購入し、清潔にして寝た

3日目

3日目はMIFAの取材がある

部屋から会場へは徒歩20分ほど、アヌシー湖の景色は今まで見た中で最高の景色の一つになりそうだった

そんなにも素晴らしい日だが、朝から頭が痛かった

おそらく、水不足や塩分不足かと思われたので、部屋の中にあった岩塩をなめたり、水をたくさん飲んだりしている

多少改善したものの、完璧には治らず、そのままMIFAの会場に行くことになった

結局その日は本調子になれずに、汗だくで写真だけ撮り、仕事を終えて早めに帰宅し、早めに就寝した

このころになると、シャワーの上手な浴び方、洗濯の仕方も知り、QOLが上がってきた印象がある

4日目

明け方から何回か起きたが、総じて言うとよく眠れた

昨日の夜、部屋の中にタオルケットがあるのを見つけ、汗ばむ朝方はそれをかけて寝た

やはり就寝時に汗ばむのはどうにかしたいが、今日の夜からはタオルケットなどを使い、ちょうどよい厚さの布団を作れる気がした

朝ご飯は日本から持ってきたインスタントご飯とみそ汁を半分食べた

またしばらくアヌシーにいるので、残りの朝食をどうにかしないといけない

そのため、スーパーに行ってシリアルやトマトなどを買った

レジでクレジットカードが使えずに迷惑をかけてしまった

クレジットカードは日本にいるときに旅行が終わって数日後まで上限を上げていたのだが、なぜかそれが切れ、使用不可になってしまった

おまけに、上限を上げることができなかったので、ここにきてカードが使えなくなってしまった

今ある現金でやりくりしつつ、最終日まで食べ物をなんとかやりくりしないといけない

5日目

5日目は朝少し早めに起きて郊外にバスで向かい、散歩した

当たり前だが、景色はヨーロッパそのもので、そこに自分が歩いているというのが信じられないくらいだった

これに関しては詳しく別記事で書く

そのまま、昼前にバスで帰ってきて、昼頃、ホウセンカという作品を見た

この作品は日本で秋に公開される作品のようだ

これも別記事にするが、語り方や構造など、工夫されていて、楽しく見ることができた

あとは、それとは別に。何百人ものフランス人が、前のめりになって日本の映画を見ているという景色が新鮮だった

アヌシーの人々は背が高いし、アヌシーの街はきれいだし、

アクティブに動くフランス人たちに圧倒されていた数日間だったのだが、

そんなフランス人が何百人も、日本の作品を見るために、みな同じ方向を見ている光景に感動して、そっちに涙ぐんでしまった

僕はほとんど最後列にいたので、その様子がとてもよく見えた

時折フランス人は笑ったり、リアクションをしていた

僕もいつか、そういう作品を作りたいな、と思った

6日目

この日はアヌシー湖のほとりを6kmほど散歩した

何羽かの白鳥やヨーロッパっぽいカモがいた

この種類の白鳥は日本には飛来しないようだが、実際、世界には日本に越冬のために飛来する白鳥もいるようで、そういう鳥もこういった遠い場所で夏を過ごす

飛行機も使わずにそんな遠距離を移動できる生き物がいるということを実感し、新鮮だった

その後も湖のほとりをひたすら歩き続ける

どこまで行ってもサイクリングロードと遊歩道が整備されている景色はヨーロッパならではだ

自転車はヨーロッパの乗り物なんだなと思った

風を受けて走れば涼しいだろうし、日本だとじめじめしていてそうはいかない

道路もきれいで、起伏もなく、土地もあるヨーロッパはサイクリングにはうってつけの場所のように見えた

そうこうしているうちにゴールのバス停までたどり着いた

バスは10分以上遅れていた

理由は定かではないが、その影響でか、バスは超満員だった

僕の乗ったバス停の次の次くらいからバス停を飛ばすようになった

アヌシーへの市街地についてからは、まず、丘の上の教会に行った

丘と言っても、アヌシーは山辺の街なので、結構な急坂を上った

ここでも結構汗をかいたので、教会の影に隠れて涼む

周囲には建物などあまりなく、ただ教会だけがあるというような感じだった

内部は静かで、ヒンヤリしていて、重厚感もあり、観光客もまばらだった

ほとんどが石でできてはいたが、教会の一部は年季の入った木で作られているようだった

石造りだからヒンヤリ重厚感があったのかもしれない

音が反響し、大空間を感じさせる様子だった

その日はシスターが掃除機で掃除する音以外、教会内では聞こえないような感じだった

その日の夕暮れすぎからはCGworldの方と合流して、軽く観光などをしたのちに、早めに部屋に戻った

翌日はとうとうアヌシーを後にする

パッキングや、部屋の片づけなどをして過ごした

7日目

7日目は午前中に移動、午後にパリ観光といった形だ

アヌシーに来たときは一等車で来たので、座席も広かったし、2階だったのだが、帰りは二等車の1階席にした

座席は指定することはできなかったが、やさしいフランス人のご厚意で、座席を交換し、CGworldの人と隣の席で移動することができた

しばらくはゆっくりと、在来線の線路で移動していたが、進行方向を変えて、またしばらく走り、TGV専用の線路に入ってから、高速走行を始める

乗り心地に関しては初日に乗った時同様、とても良かったが、1階席ということもあり、見晴はそこまで良くはなかった

が、300キロ近くで間近を通り過ぎていく線路を眺めるのも、それはそれで新鮮だった

パリへは5時間ちょっとで到着し、その日からはホテルに宿泊した

TGVの駅に到着してからは、なぜか大急ぎでホテルに向かうものなので、また僕は汗をかいてしまった

その後シャワーを浴びたり、水気乾かしたりなどで、1時間以上ホテルで休んだのちにパリを散策した

フランスの街並みはアヌシーで慣れてはいたが、やはり、建物の密度や規模がアヌシーとは違う

建物の色が同じようなのは同じ場所で採れる石を使っているからなのだろうが、現代のフランスにおいてはその限りでもなく、条例かなんかで決められているのだと思う

ニューヨークの黄色いタクシーもそうだが、

都市景観だとかの一つの指標を決める際、歴史的な経緯を尊重したような景観の配慮を進めるのはとても良いと思う

取って付けたような魅力ではなく、歴史的文化的バックボーンを持った魅力が生まれる

パリも、同じ高さの建物だとか、統一感の取れた街並みだとかはそういった歴史的な背景があって生まれたものなのだろう

パリは世界を代表する観光地だが、やはりそれだけのことはあるな、という感じだった

あとは、街中にたくさんのベンチが置いてあるのも印象的だった

アヌシーでもそうだったが、フランス人は何かと外に出ている気がする

気候が快適だからかもしれない

日本のような絶望的なまでの猛暑にはならず、木陰の中は涼しいので、日陰のベンチに座っているだけで快適だ

町中に街路樹が茂っているのも印象的で、それとも相まって、街そのものが公園みたいな印象だ

店先にはテラス席もあり、日本とは道という概念自体が違うようにも思えた

日本では建物の中と外、明確な区切りがあるようだが、パリではどちらかというと、外でも屋内と同じような過ごし方をしているような、

もしくは、屋外ではあるが、日本人の屋外の考え方とは違う考え方で居座ってるような感じがした

その日の夜はミシュラン星付きのレストランで夕食を食べた

とにかく香りが豊かだったことが印象的で、食感などもそうだが、新しい料理という感じがして新鮮だった

工場で作ったということでもなく、それぞれが厨房で作られた、表現の一種のようだ

これは料理であり作品なんだな、と思った

僕は偏食で、食べれるものが少なく、この食事でも今まで食べたことが無い食べ物がいくつか出てきたが、それも少し食べることができた

僕の中で、ここまでの料理となると、もはや食事というよりかは芸術鑑賞に近いイメージで、額縁に入れられたものを楽しんでいるような気持になった

ワイングラスの持ち方や、ナイフとフォーク等の使い方、皿への置き方なども勉強になった

ミシュランは食事だけでなく、サービスなど、体験自体で評価されるものらしい

確かに、注文せずとも料理が出てきたり、飲み物が足されたりと、サービスまで洗練されているようだった

値段が45000円ほどだったのは驚いたが、良い経験になった

8日目

8日目はパリの観光地巡りをした

最初に、サントシャペルに行った

ステンドグラスが美しく、暗い内部に入り込む光がカラフルになる様子は日本ではなかなかみられない

作り込みもすごいし、それぞれの絵にも宗教的な意味があるのだとも思う

その後、オペラガルニエに行った

この建物は装飾がとにかくすごく、これでもかというくらいの彫刻的な装飾で埋め尽くされていた

階段の曲線さえも美しく、同じパーツの繰り返しではなく、すべてが一体化された芸術品の塊の中を歩いているような印象だ

所々に配置されているポイントライト的なろうそく風照明も空間の美しさを引き立たせている

天井にある天窓からの光と、ろうそく風の暖かい光が立体感を強めているのだろう

劇場も美しく、曲線や何から何までが手描きの線のような、暖かく生物的な印象を受けた

やはりライティングも洗練されている

すべてを照らすのではなく、効果的な点に絞って照らしている感じが良い

その後、シャンゼリゼ通りを経て凱旋門を見た

凱旋門は意外と大きく、近づくとフレームに収まりきらないくらいのサイズ感だった

これに関しても装飾に凝っていて、やはり、芸術作品と建築物の融合という意味で、パリの建物は見ごたえがあった

のと同時に、もし、背景アーティストとしてこういうものを作る仕事が入ったらどうしよう、と、若干ネガティブなことを考えてしまう1日だった

9日目

9日目はまず、ノートルダム大聖堂を見学した

先日、修復が済み、再び公開され始めたようだ

内部の構造はやはり、アヌシーで見た教会と同じだった

ここには観光客が大量にいたので静かな感じではなかったが、やはり、石造りのひんやりとした重厚感があった

華美に装飾されているというわけではないのだが、石材の模様などもあり、ディテールに富んだような感じだった

シンプルながらディテールに富むビジュアルは今検討中の世界観にも落とし込むべきだと思った

アヌシーでもそうだったが、教会内で座り、なにか祈りをささげているような人も見かける

日本で言うところの座禅みたいな意味もあるのだろうか、

僕も、建築物の見学や、その場の雰囲気をインプットするために、一時間近く座った

その後はルーブル美術館でいろいろ見た

本来は芸術鑑賞のためのものなのだろうが、モナ・リザやミロのヴィーナスなどもあるため、もはや観光地みたいな感じになっていた

僕も、それを目的にしたうちの一人だ

館内に並べられた芸術作品は本来、大変価値のあるものなのだろうが、早々に素通りされている姿は若干もったいないという感じもした

モナ・リザなどももはや、絵でありながら、観光地の一つとして機能しているような盛況ぶりだった

近づくことすらできない

ルーブル美術館の中では基本的に、美術作品の写真を撮るのではなく、美術作品を狂ったようにスマホに収める観光客の様子を撮っている方がしっくりきた

その後、エッフェル塔に行った

足が痛く、そもそも階段を登れる股関節ではないので、上ることは諦めていた

エッフェル塔あってのパリだと思う

昔は反対意見もあったり、今でもあるのかもしれないが、

石造りのパリにそぐわないという意見もあるようだ

ただ、個人的には、パリは石と鉄の街という印象がある

それはエッフェル塔の鉄もそうだし、パリ市内の駅の鉄骨の天井や、セーヌ川の鉄橋などを含め、最初に近代化した都会という印象があるからだ

エッフェル塔は鉄骨の細かな意匠でオペラ座のような豪華さを演出しつつ、それが長い年月を経て錆びたり汚れたりしているので、パリを象徴する一つのモニュメントみたいになっている

真下に立って見上げるとその巨大さや重厚感に圧倒されたが、この景色を100年以上前の人間たちも目にしていたとすると、やはり、人類が最初に得た未来的な建築な気がした

それにはレトロフューチャー的なワクワク感も感じられる

パリは単なる歴史の街というだけでなく、歴史と人類の進歩を同時に感じられる。ファンタジー要素も含んだ街なのだな、という感想だった

最終日

最終日は朝早くパリを出て、羽田に向かう

朝早いロワシーバスでオペラ座からCDG空港へと向かった

この頃になるとフランスに慣れ始めているので、もっと観光していたいという気持ちも芽生えていたが、

ただ、やはり、日本が恋しく、寿司やご飯を早く食べたいという気持ちで逆にわくわくしていた

帰りは通路側の席を取ったのに加え、隣には人がおらず、さらにその隣にもいなかったため、結構快適に過ごすことができた

行きはほとんど海の上を飛んだが、帰りは大陸の上を飛んだ

そのためか、時々揺れたりもしたが、着陸前はほとんど揺れず、とてもスムーズに着陸した

全体的な感想

アヌシーでの滞在で最初の2日間くらいは体調も悪く、不安になってしまい、特に暗くなってからは日本に帰りたくもなったが、フランスに慣れ始めてからは楽しめた

特に、アヌシーでは田舎の景色を見れたことが楽しく、新しい知見も多かった

パリでは建築物への装飾や、大聖堂の雰囲気などを楽しめたし、観光名所も回れた

脚本などを考えていて思うのが、書く資格のないことを書くことはできないということだ

ヨーロッパに行ったことが無い人がつくるヨーロッパの物語はなんだか嘘っぽい

建物好きでもない人がつくる背景がどこか変になるのと同じように、

行ったことがある人、体験したことがある人にしか描けないものはあると思う

行ったという事実だけでその作品の価値が高まるということもある

作品の存在そのものの価値として、作者が体験しているか否かというのは大きな違いを生む

作品における雰囲気というのはとても大事で、僕も普段、映画は雰囲気を楽しむために見ているというのもある

その点、今回のフランスで見てきたことは今後の僕の作品に生かされ、行ったことでしか作れない雰囲気も作れると思う

あと、アヌシーの映画祭では、僕みたいに作品を作りたいと思っている人たちが自分たちのアイデアを盛んに発信している姿を目にした

同時に、僕にはそんなことできる勇気もないし、今のところはそういうアイデアも無いし、それについて落ち込んだりもした

というような文章を打ち込んでいる今この瞬間にも時間は進み、老化していく

何か考えないといけない。そうしないと生き残れない世の中は辛いものだなと思ったが、それを深く考えるとまた落ち込んでしまうので、旅行中に溜まった仕事ににでもとりかかろうと思う

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