揺らぎという言葉はいろいろなものにその考え方を応用することができる気がする
メッシュに揺らぎを加えるなら、メッシュにノイズをかけて変形させることだし、
画面に揺らぎを加えるのであればディストーションでゆがませる
手振れも画角の揺らぎだし、エフェクトとしてのノイズも揺らぎだ
これは特に3DCGアニメーションにおいて必要な要素だと思う
3DCGアニメーションはそのままだと、揺らぎ0のアニメーションになってしまう
対して2Dアニメの場合は、揺らぎはむしろ取り除くべきものだ
作画崩壊なんかが良い例だが、ああいったものは揺らぎが限界を超えて汚点になってしまっている例だ
ただ、適度な作画の揺らぎはむしろ、画面に温かみを生む
それをうまく使ったのがデフォルメだろう
そうでなくても、多少の揺らぎはやはり必要だ
なので、今作っている自主制作アニメーションはあえて、揺らぎを持たせている
今この記事を書いているとき、自主制作の撮影処理をしている
そのときに思ったのが、前のカットと空気感、光の加減など、少しずつ変えていく必要があるということだ
それは揺らぎという概念と一致する
すべてのカット同じ空気感、光の加減ではつまらないので、あえて少し変えていく必要があるのでは
形状のノイズはディテール部分での揺らぎだが、カットごとに空気感を変えていくのは、もう少し大きなスケール感での、しかも色でも形でもなく、コンセプトの揺らぎだ
繋がっていないということに物語感、ファンタジー感が生まれる気がした。
なので、今回の自主制作では、空気感や光の加減など、そこまで厳密に合わせようとはしていない。
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