無痛の社会、設定検討中

無痛の社会では、痛みを徹底的に排除する工夫がなされている

今回の作品では、無痛を突き詰めた人類が獲得した最高の幸福と、同時に存在する底知れぬ不気味さを、ドーム内の文化として表現したい

※無痛の社会を完全に突き詰めると、おそらく、他人とのかかわりを一切拒絶した完全に孤独な世界観になってしまい、そうなると物語にできない
それはさすがにダメなので、ある程度は絵的に面白くなるくらいに中途半端に、考えてみる。

初めに、管理システムについて

ドーム内は管理システムによってすべてが制御されている

人間がこのシステムに干渉して操作することは基本的になく、すべてAIが勝手に決めてくれる

政治も経済もインフラのメンテナンスもすべて管理システムが行う

物理的な痛みの排除

角を取り、床は柔らかく、けがをする可能性のある仕事は全て機械が行う

人々は転倒しても問題ないように特殊な衣服を着ていて、肌の露出も最低限に抑えられている

ものを触ることで起こる怪我を防止するために、常に手袋をしている

また、デバイス類もほとんどタッチレス、物理的なボタン類はほとんどない

ドーム内は極限までクリーンな環境が構築されており、ドームに入る際も徹底的に消毒される

気温も湿度も昼夜季節問わず完ぺきにコントロールされていて、適度に空気が循環している

精神的な痛みの排除

皮膚の保護という目的に加え、互いの個性を認識しないようにするためにも、肌の露出は最低限に抑えられている

個性的な服装は禁止されており、カラーレパートリーなどがわずかにあるのみの世界になっている

そもそもそれ以外販売されていない

また、全員、生後すぐに去勢された中性人間なため、性欲由来、異性由来の苦しみもない

繁殖は全て管理システムが組み合わせて行うので、家族という概念はない

名前もランダムに決定する

死別の痛みの排除

この世界では、死者の人格はグリッドと呼ばれる空間にアップロードされ、蝶のホログラムとしてグリッドを舞う

グリッドは物理的実体を持った空間で、静止軌道上に網目のような構造体として存在している

そこへは通常、生きた人間が足を踏み入れることはない

ドームの中の人は寿命を迎えたり、突然死をしたりすると、グリッドに人格が転送され、ドーム内の人間といつでも交信ができる

そのため、死別や別れに関する悲しみ(痛み)はない

後天性の不治の病

後天的な不治の病などにより、比較的多くの痛みを感じていると判断された場合、肉体は強制的に処分され、人格はグリッドにアップロードされる

痛みに関する判断は管理システムが他の人と比較して定量的に行う

通貨の規制

通貨による贅沢や過度な娯楽は、互いの劣等感や、生活水準の不必要な上昇を招くので、通貨自体が存在しない

代わりに、食事に関しては、空腹度合いによって定量的に評価され、それに応じて無料で提供される

そのほかの娯楽に関しては、ほとんどのものが無料で提供されているため、過度に所有することによる劣等感などは存在しない

勉強を禁止

新たに知識を獲得することで、他人との能力に差が付き、劣等感を生む可能性があるため、勉強は禁止されている

言語や簡単な数字の計算など、必要不可欠なものを除き、教育されることはない

そのため、コンテンツも、看板も、音楽も、すべてが低レベル

食料について

食料生産は全て機械が生産している

ドームの下部に巨大なプラントがあり、そこでほとんどの食料品が作られている

また、ドーム内では排泄物が食品に再利用されており、ドーム内の人間はそれを食べている

ドームの人間はそれが当たり前だと思っているし、そもそも疑問として認識していないし、技術的にも完ぺきな再利用なので、何も感じていない

就寝時間について

全員が全く同じ時間に寝て、まったく同じ時間に起きる

夜間は街灯などはほとんど消され、完全に静まり返る

例外

万が一、故意に他人に痛みを与えた場合、身ぐるみをはがされ、ドーム外に追放される

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