団塊世代だとか、Z世代だとか、いろいろな集団がいる
そういう集団の性格はそのまま、コンテンツへ色濃く反映される
例えば、今現時点でベテラン大御所監督になっている年代は、戦後に生まれ、一つ上の世代が行ったことに対して反発していた世代だ
若いころは学生運動が巻き起こり、その後、環境問題など、文明の歯車が狂い始めるのを目の当たりにした
だから、宮崎駿もそうだし、高畑勲もそうだし、基本的には環境問題や戦争、兵器をテーマに作られることが多い気がする
そして、その後の世代はバブルの影響を大きく受けている
ヒロインはイケイケ暴力系ヒロインが流行し、いろいろどぎつい振る舞いをしている
正直、この辺りのアニメはあまり見ていないので、あまり書くことはできないが、
ただ、全体的な流れとして、イケイケ元気系というのが、宮崎駿の一つ下の世代。学生闘争も終わり、バブルに沸く世代の作るコンテンツだった気がする。
そして、次の世代で、バブルははじけ、本当に何も起こらない数十年が始まる
日常系というジャンルが生まれたのもその一つの結果だ
葬送のフリーレンのような、何も起こらない雰囲気を楽しむアニメは、そのまま、何も起こらない世代が見てきた世界を示しているようだ
個人的には、僕はこの世代なので、一番共感できるかもしれない
ヒロイン像も、90年代ごろのイケイケ系から変わり、従順系が人気になった
物語が進むことを楽しむというよりも、現実とは離れた幸せな時間を過ごしているという事実そのものに幸せを感じているような、そういうアニメの楽しみ方だ
今、僕は何を伝えるべき?
僕は今、いろいろお話を考えている最中だが、その中で、本当に自分の作りたいものを作る重要性に気づいた
時代性関係なく、僕が作りたいものと言ったら、生きるのは辛い。テクノロジーは身を亡ぼす。魂は自分と他人という概念が必要。
というようなところか、
ただ、それに追加で、今まで僕が育ってきた時代性を反映し、それに問題提起するというのをテーマに、作品を作れる気がした
なので、この記事でそれを文字にて整理している
先述したように、戦争や、それを犯した親世代への反発はこれまでのアニメなどのコンテンツの出発点となって文化に影響を及ぼしてきた
そういう時代性は今の僕らの世代にもある。
それは何だ?
情報過多世代
僕が生まれた1999年くらいの世代で一番影響が大きかったのは、インターネットの普及だろう
ちょうど、1999年ぐらいからパソコンが広がり始め、その後、2010年くらいからはスマートフォンが広まり始めた
それに伴い、SNS、インターネット、スマホゲーム。人と人とのかかわり方が大きく変わった
気軽に人と話せるようになったし、場合によっては見ず知らずの人と話すことも可能だ
それに似たような話で、匿名性というのも挙げられるだろう
人格をインターネット上で使い分ける。サブアカウントのような概念もできた
それにより無責任な発言も増えた気がする。そういう、他人の嫌なところをすぐに確認できてしまうという点においては、人を嫌いやすい時代になったのかもしれない
総じて言うと、今の時代はあまり好きではない
もちろん、技術の発展で恩恵を受ける部分は大いにあるので完全に嫌いというわけでもないが、ただ、いろいろなところで散々書いているように、技術の発達は人を幸せにすることはない
なので、今。30年前にタイムスリップしたとしても、最初数か月はつまらないかもしれないがそのうち慣れるのだろう
そう考えると、今の時代は幸せも不幸せもあふれているので危うい
大量生産大量消費時代が高度経済成長期以降に始まったとするならば、今は情報で同じようなことが起こっているのだろう
情報に溢れ、人の悪いところが露呈し、人と比べて自分をみじめだと思う
どうしてもつらい部分をピックアップしてしまうが、総じて言うとそんな感じかもしれない
少子高齢化時代
少子高齢化という言葉は、出生率の低下、あるいは未婚率の上昇と完全にイコールで結ばれると思うのでその体で書いてみる
僕は実家暮らしで異性と話したことがほとんどない人間なので、言うまでもなく恋愛というものをしたことが無い
なので偏った意見になってしまうかもしれないというのは仕方がないとして、
先に挙げた、人の悪いところが目に見えてしまうというのが男女間で全体的に起こっている気がする
悪いと言ってしまっては不十分かもしれない。お互いを知りすぎてしまったというほうが良いかもしれない
知らない、手に入らないものを手に入れてしまえる世の中になってしまったので、異性に抱いていた幻想に近い憧れや、性的な欲望まで、異性に向けられた興味を満たせるツールが普及してしまった
それらが異性と関わる理由のすべてというわけでもないのだろうが、ただ、確実に、異性の存在意義は薄れていっている気がする
そうなれば子供が減り、結果として高齢化が進むのは当たり前だ
ゆとり世代
ゆとり世代という言葉はネット上に転がっている言葉で、その多くが、ゆとり教育のような教育課程を経た世代という意味で使われている気がする
ただ、僕は、ゆとりというのは何も教育だけではなく。すべてにおいてゆとりだと思っている
例えば、確認したわけではないが、今の公園にはジャングルジムなどの遊具が少ないらしい
それは、落ちたらアブナイだとか、そういうクレームが積み重なって、結果として遊具が消えてしまったということだろう
クレームも、身内での話題にとどまらず。SNSなどを通して広く伝わってしまう時代だ
それを鎮めるために国会議員がすることは、規制強化だ
基本的に、何かあれば規制を強化し、その問題が起こらないようにする
そういうすべてのムーブメントがゆとりの正体なのでは?
公園から遊具は無くなるし、教師は子供を怒鳴ることができないし、病気も直せてしまう
生きるうえでの危険は時代とともに排除され続け、その結果。必要十分なことだけで生きていく時代になってしまった
それは産業革命以降、ずっと続いてきたことなので僕らの世代ならではというわけでもないかもしれないが、その影響はやはり僕らの世代にも見て取れるし、限界を突破しつつある感じもする
以上のことを物語にしたい
ここで書いたのは、僕自身が今の時代に感じている問題、ムーブメント、特色、だ。
それについては基本的に何かしら言いたいことはあるし、だからみんなこうしようよ! というような、具体的な改善策も示せる気がする
それをそのまま作品のクライマックスに展開として設ければよいというだけの話だ。
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