面白い映画だった
炎628をそのままマイルドにしたような映画だった
動物について
異端の鳥にも動物が犠牲になる展開がいくつかある
個人的には、戦争映画で平和を訴えるくせして、動物は身勝手に殺すのは言っていることが矛盾している気がする
なので、動物を殺して撮影する映画は真の意味での戦争映画とは呼べない気がする
その点、炎628では動物を殺して撮影していたので、完璧な作品とは言い難かった
が、この異端の鳥は、動物が死んでしまう展開はあるものの、おそらく、本当に殺してはいなさそうだった
逆さづりにされるヤギはかわいそうだったが、さすがにそれ以上のことはしていないと思う
この映画では動物がかわいそうな感じに見えるが、実際はある程度配慮されて撮影されていた……と信じたい
タイトルにもなっている鳥だって、VFXっぽかった
登場人物に重ならないように鳥の群れが飛んでいたのはおそらく、マスクを切るのが面倒だから、人にかぶらないように鳥が飛んでいる感じになったのだろう
冒頭で焼き殺されるフェレット?も、図ったようにカメラアングルの中を走り回り息絶えていた
本当にフェレットが逃げるのであればどっかに一直線に逃げるだろうから、あのシーンもたぶんVFXだ
この作品は白黒でものすごいローテクな雰囲気を醸し出してはいるが、随所に最新のデジタル映像技術が見え隠れする感じだった
なので、動物に優しい環境で撮影されたのだろう、と信じている
炎628よりは見やすい映画
衝撃的なシーンはあるものの、動物に優しい映画なので、見やすい映画になっていた
一人の少年がなぜか辺鄙な村にいて、あるきっかけで家を離れ、一人で彷徨うことになる
なぜその少年はそこにいるのか、果たして少年は生き残れるのか
という、一つのテーマに沿って物語が展開する
その展開というのも、見ごたえがあるものだった
戦争に疲弊して荒んだ人々の、その十人十色な荒み様をオムニバス形式で見せていく
その構図自体は炎628と全く同じで、一人の少年がどうなるのかという展開と同時に、戦争の悲惨さを見せている
炎628と違うのは、動物を殺していないところや、本物の戦争の映像が出てこないところだ
その点、この作品はあくまで作り物の範疇で、強烈なインパクトを与えている
構成も、極度に挑戦的な展開もないし、カメラアングルもエンタメ映画の系譜を踏んでいる気がした。
個人的に気になったところ
途中、線路を歩くシーンが出てきたが、あの線路がなんだか現代の新しい線路に見えてしまったのが気になった
おそらく犬釘が新しいものに見えたからだろう
照り面がすり減っていないレールになっていたという点はリアルで良かった。
人気のないところで主人公を見逃すという、展開の布石となる良いディテールだ
ただ、そこまで凝るのだったら、犬釘ももっと古い雰囲気の、本当に釘みたいな粗末な物になっていたら、より没入できた気がする
P,S,
たまたま、イメージしている犬釘を松阪駅で見つけたので撮影した

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