例えば、冬が飽きたので、夏にしたいと思っても、少なくとも半年間くらい待たないといけない
朝が嫌なので夜にしたいと思っても、12時間くらい待たないといけない
自分の気持ちをすぐに変えることは簡単だが、季節や時間を自由自在に変えることはできない
なので、僕は基本的に、聴く曲は選んで曲を聴くという感じでもなく、その場の雰囲気に合わせて曲を選ぶ、みたいな感じで普段いろいろな曲を聴いている
その場の雰囲気にマッチする曲が必ず存在する
先日、久しぶりに北海道に行った際、どういった曲を聴きながら電車に乗ればよいのかわからなかったとき、
いろいろかけてみたがピンとこない中、ZARDの曲をかけてようやく答えを見つけた気がした
あとは、TGVに乗ったときも、カシオペアやT-SQUAREなどの曲を聴いてもやはり邦楽っぽくてマッチしないと思っていた中、
山下達郎の音楽はなんだかマッチした気がした
冬はネクライトーキーだったり、夏はジュディマリだったり、高中正義だったり、
家ではフューチャーベースやUKGだったり、外に出れば邦ロックを聞いたり、
霧の濃いエリアでは渡辺美里の卒業だが、地方に行ったら斉藤由貴の卒業だったり、
その場の雰囲気にマッチする曲が必ずある
こういうのは音楽でもそうだし、映像でもそうだし、料理でもそうなんだな、と思う
少し前に、バジルと間違えて青のりをかけてしまったことがあった
そこで思った
味噌汁と焼き鮭とご飯はおいしく食べ合わせることができるが、
そこにパンとかが混ざってくるとおいしく食べるのが難しくなる
ソーセージと海苔を一緒に食べてみたり、味噌汁とスパゲッティを一緒に食べてみたら、あまりおいしく食べることができない
日本周辺で取れるものを使って作ったら偶然、おいしい日本食の組み合わせが生まれたのだろうか、
鰹節も海苔も味噌も、日本で作ることができたので、日本食のあの味が出来上がったのか?
その気になれば、日本人が日本の食材のみを使って完全なるヨーロッパの味を作ることはできるのだろうか
つまり、食文化は食材や地理的条件などから最適解のような形で生まれたものなのか?
僕は食べものに関しては無に近い知識しかないので定かではないが、
なんとなく、ベクトルみたいなものが共通項としてあったのだと思う
ピンとくる音楽がその場の雰囲気によって違うのと同じように、
ピンとくる味がその場の雰囲気によって変わってくるのだろう
だから、日本食というベクトルの組み合わせの元に料理は作られた
そういった食文化の大本には地理的条件などがあり、それを人間の知恵で高度に調理したのが料理というものなのだろう
映像コンテンツにも、そういう、共通項みたいなものがあるのだろうか
神話みたいなお話は一定の型があるが、それを言語化して扱って脚本の知識になる
押井守は、映画というのはドメスティックなものだと言っていた
それは、共感を呼べる話題がドメスティックということなのかもしれない
個人的には、映画や映像コンテンツのお話しについては、面白いと思う型みたいなのは人類共通だと思う
人間は社会的生き物なので、物語内の登場人物に自分を勝手に投影し、疑似体験の楽しみを、物語の楽しみだと錯覚している
失敗から成功するという道のり自体が人生そのものなので、そういった成功体験を疑似体験しているので、物語は楽しいのだと思う
脳みそが物を考えて動き続ける過程で報酬系が生まれたのだろうが、それをよい感じに刺激してくれるエピソードが脚本、食材が料理、音が音楽、ということになるのか
だとしたら映像では何と言えるのだろうか
一つ思うのが、写真ではときめかないのに、絵だとときめく。アニメ背景みたいなものが報酬系を刺激する映像に当たる気がする
例えば、面取りされた形状は安心するし、つるつるに磨かれた物体はプリミティブで綺麗だと人間は思う
明るい部分と暗い部分が両立する画面は情報量が多くて良い
あとは、画面の配置という点でも、報酬系を刺激する画面を作れるだろう
絵において重要なのは適切な解像度だと思う
例えば、ハイライトのあるピクセルとないピクセル。その境界線に線を引くと、そこが情報量の境界線となる
物の輪郭は情報量の境界線だし、
エッジのハイライトも境界線となる
そして、この境界線が画面全体に分布している絵がバランスが良い絵じゃないか、と思って僕はいつも色やレイアウトを決めている
もちろんその限りではないにせよ、それは結果として適度な情報量を持った画面になる
コンテンツにおいて、良い画面を作るために必要なのは、人類が大昔からどういう暮らしをしてきて、どういうものに価値を見出すか、を分析することだと思った
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