皐月賞に行ってきた

皐月賞を見に、中山競馬場に行ってきた

競馬は初めてで、競馬場の建物はすごかったし、馬もかわいかったし、人の熱量もすごかったし、

とても楽しい場所だった

建物について

建物自体が巨大だというのもそうだし、何よりもそれが公共施設。つまり国が運営する公的な施設だというのがまたいい味を出している

意匠としては、完全に機能的に洗練されたというわけでもないのだが、かといって、装飾が華美という感じでもない

免許センターや、市役所など、公共の施設の建物は個人的に好きだが、

それに加え、競馬場は娯楽施設ということもあり、ある程度の装飾が施されている

どことなく、まじめな人が考えた装飾という感じが漂っていてかっこよかった

プリミティブな形状を組み合わせたような装飾は上品で印象的な世界観で、ディズニーなどの装飾ゴリゴリな建築様式とはまた違った魅力がある

僕はむしろこういう装飾の方が好きだ

なんだかバブル期の建築物を思い出させるような感じがした

というのはやはり、この競馬というシステム自体が莫大な利益を生み出しているからなのだろう

少し気になって調べたのだが、皐月賞だけでも100億円以上の収益があるようだ

あの数分のレースで100億円。

有馬記念だと、800億円以上の利益が出た年もあったようだ

それだけ収益を出すイベントなので、やはり建築物も豪華だ

建設費を惜しげもなく使い、お役所が装飾のある巨大な建築物を作る

そんな建物がかっこよくならないわけがない

あとは、やはり、機能を満たすために形作られたデザインというのはかっこいい

↑の部分なんか、とてもかっこよくて、レースが始まる前には無意識に眺めてしまっていたくらいだ

おそらく実況席的なものがあるのだろうが、その形状も宇宙船っぽくてかっこいい

場内を広く見渡せるように広いガラスが設けられ、少しせり出しているのだろう

バブル感も相まって、AKIRA的なかっこよさがある

あるいは、名鉄名古屋駅のDJブースを彷彿とさせるようなかっこよさもある

ガラスが少し青味がかっているのもまたかっこいいポイントだ

青とピンクの差し色が先述した公共施設感を演出しているので良いのかもしれない

競馬場内を見渡せるように、屋内の座席前にも柱が無い

控え壁的な面もガラスでできているので、とても見晴らしがよさそうだ

これだけ長大な空間に柱が一本もないというのがまた圧巻だった

空港でももっと柱はある

これは見晴をよくするという目的のために作り出されたデザインで、それを実現しても回収できてしまう競馬ならではのデザインだと思った

あと、これは別に競馬は関係ないとは思うが、

建物の内部も結構特徴的な構造をしていた

中2階のように、1階と2階の間にフロアがある感じで、そういう構造はたまに見られるかもしれないが、ここまで大きな中2階も見たことが無い

こういうところも、お金があるが故の、挑戦的な構造なのかな、と思った

そもそも吹き抜けに本物の木がこんなに生えているというのも収益性度外視な感じがあって好きだ

広大なフロアには店舗がびっしりという感じでもなく、大量にいすが置かれていて、壁際には発券機などが大量に設置されているという光景も、ほかの施設にはない雰囲気で新鮮だった

人について

とにかく人が多かった

午前中はある程度余裕のあるくらいの人しかいなかったが、午後の皐月賞に近づくにつれて、徐々に人が増えていった

最終的にはぎゅうぎゅう詰めみたいな距離感で、多くの人の声援を間近に聞くことになった

客層としては若い人が意外にも多く、こぎれいな人も目立った

おそらく、ウマ娘効果だろう

むしろ僕の方が小汚く、競馬古参感が出ていた

あと、ところどころ汗臭かった

もしかしたらコミケよりも匂ったかもしれない

レースについて

レースは30分おきくらいに行われ、その都度順位を予想し、馬券を購入する

スマホで単勝や複勝、金額、馬などを選択し、QRコードを使って発券機から発券した

発券機は発走直前は激混みで、おそらく毎回買えない人が出ていると思われる

ゴール周辺のエリアは人でごった返していたが、そこには馬を見物しに来たようなライト層しかおらず、ガチ勢の人たちは指定席や場外、パドックなどにいると思われる

若い人がみんな揃って応援しているような雰囲気だった

手前に芝、奥にダートのコースがあるので、芝生を走ってくれるレースだと楽しく見ることができた

ダートもダートで、砂埃を上げて走る馬を遠巻きにでも見れるので楽しかった

最前列くらいにも行ったのだが、馬の走るドスドスとした音が聴けたので楽しかった

芝生は思った以上に長く、5cmくらいはあるのではないかという感じで、

植木までよく手入れされていて、やはりお金がたくさんあるのだなという感じだ

観客正面には巨大モニターがあり、それを通して阪神や福島などの全国の競馬場の別のレースが中継されていた

中山競馬場で開催されているわけでもないのに周りの人は大盛り上がりだった

レース後の表彰式では騎手などが表彰されるのだが、騎手は身長が小さい人が有利というのが興味深かった

会場にいる人たちの歓声と、一体感、馬の可愛さ、優雅さ、力強さなどを一心に感じつつ、背後に堂々と構える競馬場の巨大な建物、

娯楽としての競馬の魅力を知ることができた気がした

一応馬券も購入しては見たが、やはり知識も何もないので赤字だった

とはいえ、2500円くらい賭けて2000円くらいは戻ってきた気がする

入場料と併せて1000円くらいなら、娯楽として良心的な気がしなくもない

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