先日、視察のためにニューヨークに行ってきた
ここでは、印象が新鮮なうちに、文字にして固定化する

小学校の頃からずっと訪れたかった街だ
というのも、シムシティ4というゲームを狂ったようにやっていた幼少期、そのビルをインターネットとかで調べていると、大抵のビルはニューヨークにあることが分かった
そもそも、碁盤の目状の都市という、ゲームの世界観も、ニューヨークに寄せている部分はあると思う
実際に行ったニューヨークも非常に整った碁盤目状の都市だった

ニューヨークでは、東西の道をストリート、南北の道をアベニューと呼ぶ
日本のような丁の区分ではなく、通りに面した区分で区分けされているようだ

そういう構造なので、通りの向こうにいつも空が見えるのは東京や香港にはない特徴だと思った
まるで、映画のセットのようだ
後程話すが、ニューヨークを最初に目にして思い浮かんだ感想が、おもちゃ箱のような街。だった
遠くから見たニューヨークはネオンサインのカラフルさはもちろんだが、それでいて、香港や上海のようなぎらぎらした感じはなく、ある程度デフォルメされたような光のシルエットが印象的だった




そもそも、建築様式自体、装飾に飛んだヨーロッパっぽい雰囲気で、ただ、ヨーロッパにはない高層建築ということで、単純な機能以外のいろいろなものを感じる街な気がする
ニューヨークは1920年代、世界恐慌前くらいに建設ラッシュを迎えていた気がするが、そのころの建物も多く残っている
こういうものを見れるのも、世界ではニューヨークとシカゴくらいだと思う
パリなどの装飾に富んだ美しい建築物もよいなと思いつつも、ニューヨークにあるような、大量生産大量消費、資本主義を感じるような建物は大好きだ

あと、ニューヨークのまっすぐな道も相まって、若干のプリミティブさを感じられたのもよかった
先ほどのような、古い超高層建築には、その表面に細かな凹凸がある
窓の凹凸だったり、そもそも壁面がタイルやレンガでできている時点で、それは細かな凹凸の集合体と見れる
ただ、他のビルと共に遠くから見ると、それは一つの巨大な物体に見える
これは、僕が一番好きな、細かなノイズが集まって巨大な形状を形作っているという状況と同じだった
どこまでも続く道に、どこまでも壁のように連なるビルの壁面。そこには一定の間隔で装飾や窓が連なっている
この様子に安心感を覚えた
昔見ただまし絵のようだ
日本だと、ここに看板とかがくっついてくるし、香港とかだと室外機がくっついてきたりもするが、ニューヨークにはそれらが無い
だから、プリミティブさを享受できたのかもしれない
連続の中にいる自分、非現実的だということ以外に、時間の経過そのものを軽減してくれてもいる
いや、ニューヨーク自体に時間の経過のユニークさを感じるのではなく、時間の経過のユニークさを感じるロケーションが持つ特徴をニューヨークがたまたま持ち合わせたというだけのことなのかもしれない
それは、200年以上前に行われた都市計画と建設ラッシュによってつくられた町が今でもその姿をとどめ続けているということからも考えられるが、
昔の人が見たレトロフューチャー的な考えに基づいた夢物語みたいな都市計画が実際に形になっているというミスマッチからくるものなのかもしれない
つまり、今の世の中、こんな長方形の道路を島の端から端まで敷いてしまおうなんて都市計画はされないだろうし、
建物を建てるにしても、もうちょっと個性的な形状にしたりするだろう
が、おそらく100年前にはそういう、個人主義的な考え方は弱かったのかもしれない
むしろ、技術に夢を見た人たちが、効率をとことん突き詰めた生活に夢を見ていた気がする
だから、全自動○○機みたいなものが出ては消えを繰り返していたのかもしれない
そういうのは逸話みたいなのでしか伝え聞くことはできないが、実は、ニューヨークの街には、それが構造として残っているのでは、という気がした
ニューヨークの街を歩いていて得た印象としては、小さい。ということだった
それは、先ほどのように、通りがまっすぐだから島の先端までも見通せてしまうし、空も見える
街の端から端まで見渡せてしまうほど小さいのに、建物一つ一つはとても大きい

だから、地図では少し離れて見えるエンパイアステートビルも、すぐ近くに感じてしまう
見通しのよう小さな町に、巨大な建物が建っているからだ
これは、見通しの悪い大きな町に小さな建物がたくさん立っている日本とは全く違う構造な気がした
東京だと、丸の内の路上から新宿駅が見える、みたいなことも無いが、ニューヨークでは、街の端から端までが見通せたりもする

今気づいたが、中心街に街路樹がほとんどないからというのも、そういうユニークな印象の要因になっていた気がする
碁盤目状の道路に加え、それらを遮る木、看板、電線が無いから、ここまでプリミティブな印象になっていたのかもしれない
animeNYCに行った
ニューヨークに行った主目的は、animeNYCに行くためだった

日本で言うところ、コミケのような感じだ
基本的には、ニューヨーク版のコミケ、と言えばその8割方は説明できてしまうイベントだった

コミケなので、個人作家のブースもたくさんある
絵師たちや、同人誌作家の方々など、日本でも行われているような活動をされている方々がたくさんいが
もちろん、彼らは日本人ではなくアメリカ人で、その画風やセンスも、どこか日本人にはないものがあった
特に、宗教画っぽいテイストでアニメキャラを描いているような風潮が多くみられた気がした
というか、それは僕の個人的な趣味で、アニメ×ゴアor宗教 みたいな雰囲気が好きな僕にとっては宝の山みたいなコミケだった
この円安の最中、Tシャツを4枚ほど買ってしまったくらいだ
人気のキャラクターについて
会場内を見ると、ワンピースやドラゴンボール、鬼滅の刃、などなど、
日本のコミケと比べて、ヒーローものが多いような印象を受けた
逆に、日常系コンテンツのコスプレはほとんどない
薬屋のコスプレも目立って、それは意外だったが、それ以外。日常系コンテンツのコスプレをした人はいないようにも思えた
あとは、初音ミクのコスプレも地味に多かった
コスプレというよりも、仮装
アニメのキャラクターを忠実に再現するという方向性ではなく、好きなアニメのキャラクターを表現する。というような考え方なのかもしれない
それは、仮装パーティーと似たような感覚なのだろうか
アメリカには、日本とは違い、様々な人種の人々が住んでいるが、
そういう、自分の持つアイデンティティ的なものを生かしてコスプレをするという感じではなく、
どちらかというと、自分の身体を使って好きなキャラクターを表現する。というような風潮が近い気がした
ムキムキマッチョな黒人がルフィーの格好をしていたり、
明らかに似せようとはしていないが、キャラが好きなことだけは理解できる。というような人も多くいた
ここは、日本のコスプレイヤーと大きな違いだと思う
再現性ではなく、ただただ楽しむことを目的としている風潮は良いと思った
ノリが陽キャっぽい
会場入り口にDJブースみたいなのがあり、そこから常時爆音でアニソンやJpopのリミックスを流しているところで、日本のコミケとは違うノリを感じた
そもそも英語がそこまで理解できるわけでもないので、何を言っているのかもよくわからないが、
フレンドリーな態度と、ガタイの良い体格に、日本のコミケとは違うノリを感じた
ただ、やはり、おとなしそうな人も多く、アメリカ版のオタク。みたいな特徴も今回なんとなく分かった気がした。
あと、500人に1人くらい、日本のコミケから迷い込んだような人もいたのが面白かった

期間中、攻殻機動隊やカグラバチのセッションなどを見たのだが、
監督人がなんか言うたびに、fooo↑みたいなことを拍手をするのと同じくらいの頻度で言っている姿も、日本にはない光景だった
というか、フランスにもなかった気がする、このテンションはアメリカのものなのだろうか。
カグラバチの先行上映の時も、登場人物が何かをするたびに、笑ったり、fooo↑が発生したり、この反応の良さは新鮮だった
会場が幕張やビックサイトっぽくもあった

そういう目的のために作られた施設という点で、ビックサイトなどと同じなので似ているのは当たり前ではあるが、
国際展示場のような巨大な施設は、幕張メッセみたいな雰囲気もあった
ただ、エレベーターを両側に乗ったりしているところはニューヨークっぽい感じがした
アヌシー映画祭に行った時もそうだったが、
自分が携わっているコンテンツ業界が、言葉も通じない外国人たちをここまで熱狂させているというは、とても励みになる
タクシー運転手から舌打ちされたり、大麻と思しき匂いが度々漂っていたり、ニューヨークには怖いイメージも強かったが、
そんな外国人をここまで熱狂させ、新たなコミュニティを作り出している日本のアニメ文化はやはり、誇るべきもので、自分の人生を費やすのにふさわしいものだと改めて実感できた
体調を崩したことについて
ここまででいろいろ書いてきたが、こんなに大好きなニューヨークに行った割には写真も少なかったと思う
というのも、今回のニューヨークでは盛大に体調を崩してしまい、ほとんど歩けないでその工程を終えてしまったからだ
だから、セントラルパークにも行っていないし、自由の女神像もハドソン川も一目も見れていない
そもそも、この工程は5日間くらいあったのだが、日本を絶つ前日に40度近い熱を出してしまい、渡航を延期したので、実質、向こうにれたのは3日間だけだった
そして、最悪なことに、向こうについた日に手足口病とみられる症状を発症してしまい、歩くのが困難になった
一応、最悪の事態に備えて、日本からinゼリーとカロリーメイトを大量に持ち込んでいたので、飢えることはなかったが、
1日目と2日目は行動に大幅な制限がかかった
とはいえ、せっかくのニューヨークなので、自分なりに出歩きはした
初日はanimeNYCにタクシーで何とか向かい、ヨチヨチ歩きで会場内を少し見た後は会場内のベンチで2時間ほどその様子を眺めた
2日目は痛む足をかばいながらバスで市内を回り、animeNYCの様子も見て回った
3日目になると、足も治りかけていたし、そもそも最終日で泣いても笑ってももう帰国ということなので、散歩などもしつつ色々見て回った
それでもとても貴重な体験ができたので、今回得るものはたくさんあったものの、やはり満喫しきれなかったという点で後悔もある
なので、また別に機会にも、個人的に行きたい
今度はエンパイアステートビルに上りたいし、自由の女神も見てみたい
とりあえず、今は、病み上がりからの風邪を防ぎつつ、
来月中に2回行くことになりそうな台湾訪問に向けて準備したい
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