快楽に意味を見出すのであれば痛みにも意味が生まれる
快楽に意味を見出さないのであれば痛みにも意味を見出す必要はない
とは言いつつも、実際は快楽も痛みも襲ってくるので、意味を見出さずにはいられない
ただ、そこからくる生きた心地には特に意味を感じない
なぜならそれは表裏一体だから
プラスマイナスゼロなので、何もない
いや、むしろ。快楽と痛みが同数与えられるのであれば、最後には痛みによる苦痛だけが残る
快楽による満足感を疑ってしまった人間は、快楽による満足感を得られなくなるが、痛みは疑いようがない事実なので、どこまで行っても残る
快楽には本当は何の意味もないと気づいてしまうと、人生=苦しみから逃れるサバイバル。になってしまう
人間の人生がここまで辛いのは、そういうメタ的なことまで考えてしまうからだ
動物が何食わぬ顔で生きれるのは、そういうことを考えないからだ
ただ、幸にも不幸にも、人間は考える知能を身に着けてしまっているので、自らが繁殖の奴隷になっていることに気づいてしまう
悲しいことに、僕は、そういうものについて深く考え、言葉にして自分の立場の残酷さをしみじみと感じてしまう人間だ
そこから得られるむごい感覚を映像化して、仕事にするくらいしか自分を慰める手段がない
病んでいるときの気持ちを文字として残すようにしているのはそのためだ
そうでもしないと生きていけないからだ
まるで、底なしの深海にチューブ一本で沈んでいき、そこで見たものを持ち帰って地上の人間に話しているような、そういう気分だ
暗くて冷たいが、それを持ち帰って話しているときの姿を思うと、耐えられる
それができるから僕は辛うじて生きているが、それができず、ただただ命の深淵を見て自らの立場を嘆いている人は本当につらいと思う
いや、それ以外にもきっとこの世界には苦しみがあふれているのだろう
まだ知らない苦しみがあるのだろうから、これは考えてはいけないテーマなのかもしれない
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