アニメには良い脚本、良い作画、良い音楽。いろいろ必要だが、その中でも割と重要なのが、良い雰囲気。だと思う
良い雰囲気というと抽象的だが、
具体的な雰囲気、特色ある雰囲気、アニメというコンテンツ全体のデザイン。性格、色。
そういうようなものが必要な気がする
作品が完成した後のことを考え、その雰囲気を想像する
エヴァみたいな、独創的な作品を作るために、何をすべきか。それを最初に作品の色としてしっかりと決め、それに従って世界観、脚本までもを作る
そうすることで色のある作品になるのではないだろうか
Sonny Boyでは、そういうカットのオンパレードだった気がする
この作品で伝えたい雰囲気がそのまま黒背景、影と線の少ないキャラ。アナログ背景。
そういう絵として表れているので、このアニメには色がある
あとは、映画大好きポンポさんもそんな感じだった
カラフルな背景に、漫画っぽいキャラ、アメリカという舞台。
それらが相まってあの、色のあるアニメ作品が完成していた
ジョジョもそういう魅力を含んでいたかもしれない
あの独特なファッションとジョジョ立ち、渋いオープニングとエンディング
そういう、色を持った要素が組み合わさって、作品全体の色になっていく
映像研には手を出すな!もそんな感じだった
作品を総合的に見て、作品自体のキャラが立っているか否か、
というようなことで言い表せる
そういうのが作品の色と言えるが、それが弱い作品も多い
特に、深夜の量産型萌え日常アニメなんかには、あまり特色のある色を感じられない
これに関しては、昔のアニメのほうが、特色のある作品が少ない気がする
昔のスポーツアニメなんて、どれも同じ色だ
最近のスポーツ系アニメとかだったら、おしゃれ系、さわやか系、熱血系。いろいろあるし、それに応じてOPED、次回予告、マーケティング、そういうのまで工夫してプロジェクトとして色を付けている
それは、脚本だとか、キャラデザだとか、世界観だとか、そういう、表面的で単純な話ではない
それ以外の要素が相まって、全体としての雰囲気が生まれるか否かの話だ
例えば、エヴァンゲリオンはフォントですら作品の色にしている
邪神ちゃんとかだと、クラウドファンディングという、作品の外の要素すらも作品の色になっている
これはトータルコーディネートだ
トータルコーディネートという言葉がすごくしっくりくる
アニメを一つのプロジェクトとして考え、それが完成した姿を妄想する
その雰囲気にたどり着くにはどういう要素を組み合わせればよいか、を考えるべきだ
でないと、プロジェクトとしての世界観は生まれない
その点、今作っている自主制作ではあまり実現できなかったので、そこは反省だ
かといって、次の作品で実践できるかといわれると何とも言えない
とても難しいことだからだ
その点、エヴァは本当にすごいと思う
庵野秀明展で企画書を少し見たが、もうすでに企画書の段階からエヴァンゲリオンだった
初号機のデザインすらまだ未定の段階でも、庵野監督にはあの雰囲気が見えているようだった
つまり、企画を作る人が序盤にやるべきなのは、何を伝えるかだけでなく、どういう雰囲気で伝えるかなのではないだろうか
序盤に。と書いたのは、それらが同時進行で行われる気がするからだ
つまり、何もないところからエヴァンゲリオンの雰囲気は降ってこないが、脚本や伝えたいテーマがないとエヴァンゲリオンの雰囲気も生まれない
プロット、脚本、メッセージ。そういうものを考えるのと同時に、作品の色も決めていく必要があるのだろう
それらを行き来しながらプロジェクト初期は進んでいく気がした。
そして、今僕が考えている物語はそういう色が重要になってくると思っている
王立宇宙軍的な、別次元の世界のデザインをしっかりと作る必要がある
ここに書いた色の話をまたかみ砕いて、企画を考えてみたい
P,S,
マインドマップのような、そういう感じで管理するのが適している気がした
例:エヴァンゲリオンの場合
クラシック音楽、極太明朝体、高度なテクノロジー、グロテスク、セカイ系、少年少女、ビビッド、白と黒、コントラスト
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